ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(8/2/夜)ー

悠「バルス」

ともき「なんだ?」

悠「いや、今日はバルス祭りだったから」

ともき「滅びてしまえ」

悠「るーるるる、るーるるる。」

ともき「それはキタギツネでも呼んでるのか」

悠「子供がまだ食べてるでしょうが!!」

ともき「色んな意味でめんどくせぇ」

後楽「兄ちゃんらはいつも元気だな」

悠「漫才コンビだからな」

ともき「組んだ覚えは無い」

悠「取りこんだんだよ」

ともき「化け物か!」

悠「それはあっち」

後楽「おじさんは化ける者だけどな」

悠「でも、お前の変化ってゴミ以下だろ」

後楽「ひでぇな。こうみえておじさんは多彩なんだぜ」

ともき「寸借詐欺以外の特技ってあるんですか?」

ともき「あるぞ、もちろん」

悠「寸借詐欺のことを否定しないのがふてぶてしいな」

後楽「借りてるだけだって勝ったら倍にして返すぜ、きひひ」

悠「いっしょう返って来ないってことだろ」

後楽「そんなことはねぇて……たぶん。」

悠「この野郎」

ともき「ちなみに何が出来るんです?」

後楽「競馬、麻雀、花札、パチンコ、パチスロ……」

悠「特技じゃなくて趣味だろ」

後楽「お酒呑むのと綺麗なお姉ちゃんと話すのも好きだ」

悠「そんなんおれだって好きだよ!!」

ともき「つまり……同類か」

悠「コイツと一緒にするな!!」

後楽「かっかっか、まぁまぁ、兄ちゃん飲もうぜ」

ともき「全然堪えないな」

悠「無理だよ。駄目すぎて大抵のことは笑って終わらせる」

後楽「おじさん、つまらないことは嫌いなんだよ。だから、つまらないことを楽しくすることが出来る天才だ」

悠「じゃあ、楽しく仕事さがせ」

後楽「つまんないからヤダ」

ともき「本物だな」

悠「くそぅ……せめてなんか特技でもあったら無理やりにでも働かせるのに」

ともき「無理だろ」

後楽「そうだぜ兄ちゃん」

悠「やかましいぞジジイ!」

後楽「まぁ、でも……おじさんもダラダラと過ごしてきたわけじゃないんだぜ?」

ともき「どういう生活をしてきたんです?」

後楽「んー……アウトロー?」

悠「アウトそのものだろ」

ともき「でも、踏み倒しとたかりだけで生きてきたってことはないんでしょ?」

後楽「そうさなぁ……あとは女のヒモとか」

悠「とんでもないこと口走りやがったぞこのアルカホリック破戒僧」

後楽「おじさんモテるからなぁ。それがメインな時もあったし」

ともき「それってつまり……ジゴロ?」

後楽「そんなところだな。あははは。」

悠「ウソつけ!絶対にあり得ねぇ!」

後楽「それより、ビール頂戴」

ともき「……マジかな」

悠「わからんけど、ジゴロってのはウソだと信じたい……。」
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