ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~8

ーラスタ・ラヴ(7/30/夜)ー

悠「ふぁあーぁ……ねむっ。」

ともき「帰って寝たらいいんじゃないか?」

悠「歩いたら目が覚める」

澪「だからってここで寝られたら迷惑だからな」

悠「大丈夫、おれは全然気にしない」

ともき「そりゃ、お前には迷惑じゃないもんな」

悠「まぁなっ!」

ともき「威張ってんなよ」

崇「……」

悠「アイツはアイツでさっきからピクリともしてないけど死んでるのか?」

ともき「寝てるだけだろ」

悠「寝息も立てずに……。」

崇「起きている」

悠「っ……起きてんのかよ。っか、なら動くなりまばたきするなるしろよ。なんで、目閉じてる」

崇「休憩中だ。」

悠「あー?」

崇「夏休みになって問題が山積み、分刻みで動いてるんだ」

悠「都知事かお前は」

ともき「都知事より忙しそうですね」

崇「どいつもこいつも俺を頼ってくるからな」

悠「やーん、王様カッコいー!」

崇「……」

悠「どうして皆、僕のことをシカトするんだろう」

ともき「みんな相手するのがめんどくさくなってるんだよ。暑いし」

悠「なるほど、全部夏の季節のせいか」

ともき「つま先ほども自分が悪いとは考えないんだな」

悠「僕は悪くない」

崇「性格が悪い」

悠「ほっとけや!っか、ひとのこと言えんのかアァアン?」

ともき「絡むなよ」

崇「ふー……」

悠「なんだ、本当に疲れてるみたいだな。」

崇「そういっただろ。同じことを二度言わせるな」

悠「もしかして今怒られた?」

ともき「もしかしなくても怒られてるよ」

悠「またまた冗談ばっかり」

ともき「お前の頭の中ってどうなってるんだろうな」

悠「大鋸屑くらいはつまってると思うよ」

崇「カブトムシでも育ててるのか」

悠「カブトムシか……クワガータもいいよな」

ともき「クワガタだろ」

悠「クウガ?」

ともき「ライダーか」

悠「崇はクワガタンと兜ビートルどっちか好きだ?」

ともき「どんどんワケ分からない名称をつけるな」

崇「あまりどちらも興味ないな。生き物を育てるのは苦手だ」

悠「壊すのは得意そうだけどな」

崇「お前よりマシだ」

悠「おれはそんな悪役じゃねぇ!!」

崇「ただ、場合によったら虫は金になるらしいな」

悠「ヘラクレスとかだろ。っか、今でもああいうのって高いのか?」

ともき「黒いダイヤモンドとかいわれるんだからコレクターには売れるだろ」

崇「悠、金がないなら樹海にでもいってカブトムシを捕獲してきたらどうだ」

悠「入ったら出て来れなくなりそうだし、グロいテルテル坊主とかみたかねーぞ」

ともき「コストっていうかリスク高いな。」

崇「コッコッいくことが大事ってことだ。」

悠「崇がいっても説得力ねーべ」
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