ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラブー

澪「えーと…足りないボトルは…ん?あ!オーナー。」

美喜「やほ。ちゃんと働いてるわね。」

澪「働いてないのはオーナーだよ…。ちゃんと毎日出てくれよ。」

美喜「わかった、わかった。それより今日の客は?」

澪「まだ、来てないな。」

美喜「そりゃのんびりできていいわ。」

澪「……あ、誰か来た。」

悠「うぅ……ヒドイ目にあった…」

美喜「やけにボロボロね。うちはバーで病院じゃないよ。」

悠「わかってるよ!」

澪「お帰り何か飲むか?」
悠「そうだな…なにかオススメは?」

美喜「ミネラルウォーター」

悠「楽したいだけだろ…」

美喜「わかったわよ。じゃあアナタにぴったりのを作ってあげるわ。」

悠「ったく…」

澪「にしてもよく帰ってこれたな。」

悠「……ヤバかった。今回はマジでヤバかった…。四方八方から札と陰陽玉が次々と…」

美喜「はい。出来たわよ。」

澪「スライスオレンジ入り……初めてみるけどこれは?」

美喜「ゾンビー」

ゾンビー
19度中口シェーク

ラム(ホワイト)20ml
ラム(ゴールド)20ml
ラム(ダーク)20ml
アプリコットブランデー10ml
オレンジジュース15ml
パイナップルジュース15ml
レモンジュース10ml
グレナデンシロップ5ml
スライスオレンジ

材料をシェークして、クラッシュドアイスをつめたグラスに注ぎ、スライスオレンジを飾る。

澪「美味い。飲みごたえもあるな。ゾンビーって…あのゾンビ?」

悠「ゾンビーってのは西インド諸島に伝わる迷信の中で魔術師に操られる死人のやつな。三種類のラムをミックスする珍しいカクテルで、フルーツジュースもふんだんに使ってるから飲みやすいカクテルだよ。」

美喜「私は名前と作り方しか知らないからよくわかんないけどそゆこと。」

悠「まぁ…あえて俺にぴったりな理由は聞かないけどな。」

美喜「殺しても生き返りそうだから」

悠「聞かねって言ったのに…」

澪「不思議と納得できるけとな。」

美喜「だよね。」

悠「あのなぁ…」

美喜「はい。じゃあ今日のトークテーマは悠でいいね。」

悠「本人が自分をテーマに何を話すんだよ。」

美喜「私らが質問するから答えてくれればいいわ。」

悠「……わーったよ。」

澪「じゃあ…一番大切な物は?」

悠「ベストコンディション」

澪「なんだそりゃ」

美喜「初体験は?」

悠「言うか!」

澪「一番好きな食べ物は?」

悠「蟹。食うの邪魔されたら本気でキレると思う。例えカニアレルギーになって食ったら死ぬって言われても食う。」

澪「そ、そんなにか…」

美喜「じゃあ嫌いなのは?」

悠「アレルギー類を除いたら。茄子。ありゃ人間の食い物じゃない。」

美喜「初体験は?」

悠「だから…言うか!っか聞きたいのか?」

美喜「全然。ただ他の皆さんは聞きたいと思うわよ。だから、赤裸々にカミングアウトしなさい。」

悠「バカじゃねぇの?!」

澪「ま、まぁまぁ。二人とも落ち着いて。」
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