ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ー小鳥遊邸:広間(7/7/昼)ー

悠「ということでウチの家だ」

福太郎「ということでの意味は分からんけどデッカイなぁ」

悠「ボロくて年季が入ってるだけなんだがな……っで、これがバロン」

バロン『……』

福太郎「これまた……話しに聞いとったよりデカイな」

悠「だろ、しかも正面から顔見てみてくれ、子供とか食い殺しそうな顔しててカッコいいだろ」

福太郎「その前文から終わりがカッコええに繋がるとは思わんかった」

バロン『冗談が好きなのだ』

福太郎「せやね、よー知っとるよ」

バロン『ははっ……なに?!』

悠「あ、話せた?」

福太郎「ん、悠は冗談が好きっていうとるよ」

悠「他には?」

バロン『貴殿は言葉がわかるのか?』

福太郎「ん、わかるよー。御堂福太郎いうもんやけど、よろしゅうなぁ」

バロン『いやはや、驚いた。自分はバロンという』

福太郎「ん、悠から話しはよう聞いとるよー」

悠「おい、二人だけで楽しまないでおれも混ぜろやー」

福太郎「混ぜろてどうせぇと?」

悠「そうだな……バロンがおれをどう尊敬してるか聞いてくれ」

福太郎「って、いうてはるけど?」

バロン『……最近は少し怠け過ぎておるのではなかろうか』

福太郎「なるほど」

悠「なんて?」

福太郎「最近怠け過ぎとらんかーっていうてるよ」

悠「まさかのダメだし?!」

バロン『夜遊びもほどほどにするべきかと』

福太郎「夜遊び過ぎやって」

悠「わぉ、バレてーらー……」

バロン『玄関の側で寝ているのだから当然だ』

福太郎「玄関で寝とるけん当然やって」

悠「あぁ、なるほど。じゃあ次からは窓から入るよ」

バロン『侵入者と思ってしまうであろう!』

福太郎「侵入者と間違うやって」

悠「じゃ、今までどおりでいいな」

バロン『……』

福太郎「犬も呆れてしまうことあるんやね」

悠(女)「」

福太郎「あら……あれ?妹さん?ひとりっこ聞いとったけど」

悠「正真正銘のひとりっ子だよ。アレはアレだおれの女Versionだ」

福太郎「へぇ、そうなんや」

悠「いっっっも思うけどなんでみんな片割れの存在を簡単に受け入れれるんだろうか」

福太郎「お約束いうやつやろ」

悠「なるほどなー」

悠(女)「へぇーほー、これはなかなか……誰だ?」

悠「福ちゃんだよ」

悠(女)「あぁ、噂の福ちゃんか」

福太郎「噂なん?」

悠「おれの嫁って噂」

福太郎「告訴したら勝てるなコレ」

悠「照れんなよ」

福太郎「御堂福太郎です、よろしゅう」

悠「でた、完全なスルー」

悠(女)「アンジェリーナジェリーだ」

福太郎「よろしくアンジェリーナ」

悠(女)「あぁ、これは惚れる理由がわかるわ。なんか雰囲気が久保ちゃんに似てるし」

悠「だろ。ツッコミとか無く普通にうけいれるからな」
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