ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ーラスタ・ラヴ(6/30/夜)ー

崇「やる」

悠「へっ?なにこれ」

崇「何か菓子だ。貰いものだがお前にやるよ」

悠「へぇ、これ食ったらなんかやらされるんじゃないんだろうな」

崇「心配なら、捨てろ」

悠「……」

ともき「悠」

悠「なんだ?」

ゆえ「もぐもぐ、ごくん、いただきます……」

悠「いただきますが遅いな……つか、食っちゃってるよ」

ゆえ「おかしだいすき……」

崇「ふふっ」

悠「着実にひとの娘を懐柔しやがって」

崇「そんなつもりはないが……物で釣られるような教育が悪いんじゃないか?」

悠「おい、それは失礼じゃないか?あぁ?」

コッ!トッ!チャ!

本郷「……」

紅「……」

炎銃「……」

悠「ホールドアップ」

ともき「一瞬にして拳、金属バット、銃口が当てられた……」

ゆえ「むぐむぐ、ごくん……むぐむぐ、ごくん……」

碧「こっちはこっちでみるみる一口タルトを消化していってる。」

澪「文字どおりの一口タルトだな」

崇「お前ら、やめてやれ」

紅「うっす。」

炎銃「チッ」

本郷「……」

悠「ちょっと!誰か一人やめてないよ!めっちゃ背後に居る!!」

崇「ただ本郷が見ているだけだ気にするな」

悠「違う違う。見てるだけとかいう圧じゃないの!本気で穴があきそうなほどの威圧がかかってるの!!」

ゆえ「おとーさん、たるとおいしー……」

悠「そうか、お父さん。今背筋が凍ってるよ」

ゆえ「おすそわけ、あーん……」

悠「あーん、うん、味がしない」

ともき「どれだけ怯えてるんだ」

悠「めっちゃ怖いんだよコイツ!指向性スピーカーみたいにおれだけに対して殺意ぶつけてきてる!」

崇「ははっ、気のせいだろ」

本郷「……」

ゆえ「むぐむぐ、ごくん……」

炎銃「よく食うなぁ……おい、酢昆布食うか?」

紅「なんでそんなの持ってんだ」

炎銃「たまたま持ってだけだ」

ゆえ「はむはむはむはむ、ちゅっぱおいしい……」

紅「酢昆布、ひと箱分をまとめて食うやつ初めて見た……」

炎銃「ラムネも食うか?」

ゆえ「かりかりかりかりかり、しゆわしゅわおいしい……」

紅「これも一気食い」

炎銃「黒飴」

ゆえ「がりりがりり、あまいおいしい……」

紅「初めっから飴玉噛み砕いたぞ」

炎銃「なんかおもしれぇな。」

ゆえ「むふー…」

悠「飴は舐めて食べるようにいったのにぃ……」

炎銃「二個いっぺんに食ってみ」

ゆえ「あーん……がりりぼりりがりぼり、あまいおいしい……」

炎銃「四ついってみるか」

悠「やめて!無茶な食べさせ方しないで!!」

ともき「いや、お前もいい加減動けよ」

悠「蛇に睨まれたカエル状態なんだよ!」

本郷「……」

崇「はははっ。」
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