ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「なんか一日ここにいたような気がする。」

ともき「悠、大丈夫か?」

梓「疲れてるのか?」

六花「悠くんついに……」

悠「テメェラ…可哀想な人を見るような目で見るな!!」

美喜「はぁ…騒がしいわね。」

澪「それで、柳さん。仮面鬱病っていうのは?」

柳「仮面鬱病とは鬱が身体の症状として表れてくることをいうんじゃ。頭痛、肩こり、胃痛、不快感……こーゆう症状が出ると普通は内科の病気と思いこみ内科にかかるんじゃが……もちろん検査では異常なしとなりますな。」

美喜「つまり、本当は鬱なのに別の症状が出て分かりにくくなることが仮面鬱病ですか?」

柳「そうですのぅ。」

澪「なるほど…他にも鬱に特徴的な症状ってないんですか?」

柳「鬱病になると三つの妄想を起こすことが多いといわれとりますな。」

澪「三つの妄想?」

柳「まずは心気妄想、自分は病気なのではないか?っと、強く思い込むことじゃ。腹が痛いと癌なのでは?とか、頭が痛いと脳腫瘍では?とかのぅ」

水鼠「俺も最近よく鼻水が出て少し熱っぽいんだけど、これも妄想だよな。ゴホゴホ…」

梓「それは見たまんま風邪だよ!」

ともき「現実から目をそらすな!」

澪「いいから内科行ってこいよ!」

悠「っか、テメェどっから沸いた。帰れ!」

水鼠「うぅ…」

美喜「……話を続けてください」

柳「ほっほほ。この心気妄想の場合証拠を見せても納得せんのが特徴でしての」

~~

柳「検査の結果陽性ではないでしたわぃ。陰性です」

仮「検査だけは陰性になる特別なタイプの病気なんだ…」

~~

六花「陰性だから陰気なんですね……陽性だったら陽気になれたのに…」

澪「陽性って病気のコトだよ!?」

梓「言葉のイメージだけで判断すんなよ。」

柳「そして罪業妄想、自分は罪深い存在だと思うことをいうんじゃ。」

~~

女王様「このカス!人類のゴミ!」

バシィン!ピシィン!

客「あぁっ…私は罪深い男です!どうか罰を~~…」
~~

悠「これも罪業妄想か?」

ともき「それは妄想じゃなくて性癖だろ!」

柳「この罪業妄想にかかると「十年前に勤務先のペンを持ち帰ってしまった。それが原因で逮捕されるのでは…」のような事でも重大犯罪のように感じてしまうのじゃ。」

悠「勤務先のベンを持ち帰るのはどうだ?」

梓「ベンて誰やねん!」

ともき「それは明らかに別の罪だろ!」

柳「さらに貧困妄想、自分は貧乏ではないか?と強く思い込むことじゃ。」

六花「昔、あたしのお父さんも月のお小遣いが五百円だって嘆いてたらしいけどこれも貧困妄想ですよねー」

悠「あぁ、うん…それは本当に貧困…」

ともき「悠!」

悠「いや、なんでもない。」

柳「この場合たとえば百万円以上持っていても貧困だと思い込んでしまう例もありますじゃ」

六花「贅沢な…私の貯金は今三千円なのにー。」

悠「それは自業…」

澪・梓「「悠」」

柳「ちなみにお嬢さんならこんなときどうアドバイスされますかのぅ?」

六花「全額競馬の大穴につぎ込めばすぐに大金持ちですよ!」

ともき「破滅へ一直線なアドバイスはやめろ!」

梓「そういう発想だから金がたまらないんだよ!」

美喜「え、いい手じゃない?」

澪「オーナーの激運と一般人を一緒にしないでください」
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