ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ーラスタ・ラヴ(6/21/夜)ー

悠「今日は降ったりやんだりだな。」

碧「こんな日に来るのはお前くらいだけどな」

悠「こんな日だからこそ出歩きたいんだよ」

拳二「ぶぇーくしょゅんあー……うぃー」

悠「……おっさんのくしゃみうぜぇ」

拳二「ズズッ!はぁー、さみぃ、さみぃ、おい、ウィスキー湯で割ってくれ」

澪「はいはい」

悠「なんで、こんな悪天候の中うろついてる」

拳二「仕事が終わって運悪く雨のタイミングと重なったんだよ。っで、ここにとりあえず避難した」

悠「なるほどな」

鈴猫「はぁー……」

拳二「おっ、似たようなのが居るみたいだぞ」

紅「ひっでぇ雨に撃たれたよ」

悠「よかったな、弾の雨じゃなくて」

鈴猫「戦場じゃないんだから……。タオル借りれる?」

澪「どうぞ」

悠「しかし、この勢いは別に大したことないな。もうすぐ止む」

紅「分かるのか」

悠「長年の勘だ。雨が降ると古傷が疼くし」

拳二「どこの古傷だ?」

悠「……」

紅「でまかせか」

悠「いや、お腹のこの辺とか」

碧「脱ぐな脱ぐな」

紅「喜ぶのは花王だけだぞ」

鈴猫「喜びませんっ!!」

悠「かゆい」

ぼりぼり…

碧「腹掻くな。」

拳二「オッサンだな」

悠「お前には言われたかねーよ」

拳二「かっかっか」

紅「にしても腹減った……」

鈴猫「ご飯食べてないの?」

紅「ぶらぶらしてるうちに食いそびれてな」

悠「ラムネあるぞ」

紅「なんで……」

悠「……なんでだろ」

鈴猫「なにそれ怖い……」

拳二「ラムネじゃなく薬なんじゃねーの」

悠「えー……鈴猫食べてみる」

鈴猫「なんで?!いやだよ」

悠「けどなんで…………あ、これビタミン剤だ」

紅「ラムネでもないしなんでそんなモンもってる」

悠「駒裡さんが飲んでたから貰ったんだった。おれもこれで健康美人」

紅「サプリメントって一回や二回飲んだことで効くのか?」

悠「効かないだろうな」

拳二「なんだそりゃ……」

悠「とりあえず食う?」

紅「腹の足しにならないだろ、それ」

悠「じゃあ、この肉とかは?」

つん…
鈴猫「ひゃぅっ///?!」

紅「それはお前専用だよ」

悠「おれは食べていいのか?」

鈴猫「だ、駄目ですっ。」

拳二「食っちまえ喰っちまえ、かっかっか」

悠「じゃあ、塩焼きで」

鈴猫「焼き肉じゃありませんっ!!」
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