ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ー小鳥遊邸:広間(6/18/夜)ー

悠「……施工費だけで安く見積もって三百万」

真桜「なに恐ろしいことほざいてるなの」

悠「風呂を作ろうと思ってたんだが……」

真桜「風呂ならあるだろなの」

悠「いや、ここじゃなくてな」

真桜「別で風呂を造るような事があるのかなの」

悠「作ることがあっちゃったんだよ」

駒裡「ですけど、個人でお風呂なんて作れるんですか?」

悠「ドラム缶風呂なら簡単に作れる」

真桜「それでいいのかなの」

悠「全然良くない」

駒裡「あはは……。」

悠「しかし、三百万は無理だしなぁ。ポケットマネーどころか貯金はたいてもでない額だ」

真桜「そんなことしてみろ離婚なの」

悠「結婚してませんよ」

真桜「さっさと婚姻届役所に出せなの」

悠「出したとしても突っ返されるの分かってるだろ。さもなきゃおれが逮捕される……というかさ、なんでお前居るの?」

窈「あぁ?」

悠「なに切れてんだよ」

窈「切れてねぇよ」

悠「態度悪くすんなら出てってもらうが」

窈「すいません」

悠「そこまでして居たいのか……」

窈「いや、もう、毎晩真桜ちゃんのご飯食べないと元気でなくて」

真桜「今日は真桜が作ったんじゃねーなの」

悠「今日は駒裡さんの当番だったな。ゴーヤチャンプル美味かった」

駒裡「良かったです」

窈「……まぁ、真桜ちゃんの顔みたいしね」

悠「やっぱ帰れ」

窈「そんな殺生な……。まだ、白巳ちゃんも見てないのに」

悠「そういえば見てないな」

真桜「ゆえ達と風呂だろなの」

窈「お風呂……」

悠「娘に近づいたら死ぬ方が救いという目に合わせるぞ」

窈「大丈夫、そっちには興味ないから」

悠「シッ!!」

ゴッ!
窈「ぐぁっ……!!」

悠「蚊がいたんだよ」

窈「蚊が居て……人の鼻っ柱殴るなッ!!」

駒裡「まぁまぁ、喧嘩はよしましょうよ」

恋「こういう男どもがおるから犯罪が増えるんじゃな」

悠「勘違いすんなコイツはガチだが、おれはバランスよく上から下まで何人でも大丈夫だ。」

恋「それはただの女の敵じゃ」

窈「最低だな」

悠「ひょひょひょ、良く言われる。」

真桜「ま、結局からっきしで相手が居ないなの。」

悠「グフッ……?!今のはなんか思いっきり突き刺さった」

真桜「よしよし、大丈夫。真桜が居るなの」

悠「それなんて洗脳?」

窈「……チッ」

悠「そっちはそっちで舌打ちしてんじゃねーぞ!!三百万寄越せ!!」

窈「無茶苦茶言ってんのはお前だろ!!なんで急に三百万も強盗されなきゃならない」

悠「寄付だ」

窈「なんのだよ!!」

悠「あー……天井くだりを励ます寄付かな」

窈「意味が全開に分かんない」

悠「稼いでんだろ。ポンと出せよ」

窈「稼いでないし借金もあるんだよっ!!」

悠「ちっ、使えねぇ」

窈「コイツ……」
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