ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ーラスタ・ラヴ(5/3/夜)ー

悠「絶体絶命って……逃れる方法あるのかな」

ともき「……は?」

悠「絶体絶命って絶命っていってんじゃん。それって死んでね?絶命してるんだから」

ともき「はぁ……。」

悠「それがもう気になって、気になって……」

ともき「ついに壊れたか」

悠「おれの壊れてる部分なんて先日風呂場のタイルに躓いてめくれた足の小指の爪だけだ」

鈴猫「うわー……痛そう」

悠「めくれただけだから……」

鈴猫「痛くないの?」

悠「半端なく痛いよ?今はテーピングでグルグルに巻いてるけどパカパカしてたし」

鈴猫「やーめーてー」

優日「千切らなかったの?」

ともき「なにえげつない発言してるんだ?」

優日「いや、悠だし千切ってそうだなぁーって」

悠「おれも少しは成長したからな。今回はやめておいた」

ともき「今まで似たような事があったら引きちぎってたのか?」

悠「その方が治りが早いからな」

ともき「嘘つけ!!」

悠「うそじゃねーよ。かさぶたにするより傷口を露出した方が分泌液が流れるから治りは早いんだよ」

ともき「それは擦り傷の話であって爪が割れた場合は関係ないだろ」

悠「……」

ともき「こっちむけよ」

悠「あれ、鈴猫。グロスつけてる?なんか、唇ぷるんぷるんしてる」

鈴猫「え、あっ///。グロスじゃなくてリップクリーム塗ってるの」

ともき「野郎……逃げやがった」

優日「まぁまぁ、今は抑えて」

悠「女ってリップでそんなぷるんぷるんするのか?」

鈴猫「一応、そういう風になるリップなの」

悠「おれも唇荒れ荒れなんだよな……そーいうの塗らないと」

ともき「やめろよ」

優日「ちなみに私はメンソレータム」

ともき「なにをおいても機能性か」

鈴猫「悠はもってないの?」

悠「気がついたときに買って使った後、いつもどこかに消えてるパターン」

鈴猫「なるほど……。」

優日「良くあるね」

ともき「お前もかよ」

悠「リップとスティックノリの無くなりやすさは異常」

ともき「使ったら一定の場所にちゃんと片付けないからだろ」

悠「ふへへ」

ともき「笑うな」

悠「やっぱあれだよ。おれ自身が管理するより……こう唇突き出せば口移しに着けてくれる専用女子を用意すべきなんだ」

ともき「どこのバカ王様だ」

悠「ダメか……。」

ともき「やってくれるひとが居ると思うのか?」

優日「ひと押しすれば」なんとかなるかも」

鈴猫「ぽー///はっ?!え、ち、ちが、そうぞうしてましぇんよ!」

悠「お前大丈夫か?」

ともき「リップには気づくのになぜそれには気が付かない……」

優日「いい加減、難聴の鈍感系は飽き飽きされてるよ?」

悠「あー、それわかるわぁ」

ともき「いや、全然わかってねぇから」
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