ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ー東武池袋百貨店屋上:ビアガーデン(4/28/夜)ー

拳二「そういやぁよぅ。お前、最近暴れたか?」

悠「むぐむぐむぐむぐ……」

拳二「いや、悠。お前に聞いてるんだぞ。無心で枝豆ほお張ってるお前に」

悠「むぐ?ごくっ……暴れたって何だよ」

拳二「西口の店の前で喧嘩したバカが居るんだよ。ちなみ、目撃者によるとやたら髪の長い男とハンマーを持った男だったそうだ」

悠「知らん」

拳二「即答かよ。関わってんだったらいっとけよ。弁償だけで勘弁してやるから」

悠「しらねーってのこちとら最近は商売で大忙しだったんだから」

崇「探してるのか?」

拳二「建前だけな」

悠「それでおれを疑うってのはどういう理屈だコラ。頭からあんかけダレぶっかけてやろうか」

拳二「問題があるとてめぇをまず疑うのが相場なんだよ」

氷室「こーゆー場合も相場というのでしょうか」

ゆうな「お蕎麦?」

氷室「うどんかラーメンならありましたよ。」

ゆうな「とってきまーす」

崇「店は調子いいのか?」

悠「最近は調子いいぞ多い時には五組も客が入る」

崇「……」

氷室「……」

拳二「五組「しか」だろ」

悠「うるへー、五組も入りゃあ優秀賞なんだよ」

氷室「高級料亭の予約客みたいですね」

拳二「そんないい店じゃねぇだろ」

悠「テメーが貸してる店だって忘れんよコラ」

ゆうな「カレーあった!」

悠「麺類取ってくるんじゃなかったのか」

ゆうな「ちっちっちっ……カレーうどん」

悠「ドヤ顔でいわれた。」

崇「色気より食い気だな」

悠「そんなもんだよ。」

拳二「見た目だけなら、中々いいもんだけどな」

悠「ぶん殴るぞ」

拳二「過保護か」

ゆうな「バカ親ですよ!」

悠「せめて親バカと言わんかい!」

崇「元気だなお前ら」

拳二「ガソリンも入ってきたしな」

悠「おれは適当に満足したら帰るからな、最後まで何か着きあわんぞ」

拳二「あぁー?いつも以上に笑えない冗談だな」

悠「馬鹿言うな、いつも抱腹絶倒のだ、だ、だい爆笑だよ」

ゆうな「ド、ド、ドリフの?」

氷室「まぁ、そもそもこちらは深夜まではやっていらっしゃらないですしね」

拳二「店を変えたらいいだろ」

悠「飲み明かすなんてのは日本の悪習だと思う」

拳二「お前がそういうことをほざくかぁ?」

悠「おれはいつでも好きなように飲んで、好きなように帰ってるだろ」

拳二「……そういうやそうだな」

悠「強要されて飲む酒は味が落ちる。」

崇「それでも飲みはするんだろ」

悠「うん。」
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