ｰ東武池袋百貨店屋上:ビアガーデン(4/28/夜)ｰ

悠「ちぇきっす。遅れたか?」

崇「珍しいな時間きっちりに来るなんて」

悠「おれは逃げも隠れも(略)約束は守る男だと言ってるだろ」

氷室「ゆうなさんもご一緒ですか?」

ゆうな「はい、ご一緒です」

悠「どーしても来ると譲らなくてな……。」

ゆうな「気にすんな」

悠「お前がいうな」

ゆうな「わたしはゆうなー!」

崇「……気はすんだか?」

ゆうな「オフコース」

悠「拳二の奴はどした?」

崇「遅刻中だ」

悠「そうか、じゃあ無視して初めてようぜ」

拳二「コラ、なに年長者無視決め込もうとしてんだよ」

ぐわしっ!
悠「ぐぇっ!」

拳二「普通よぉ、電話の一本でも入れるだろあぁ?」

悠「知らんがな。遅れたらおいてくが当たり前だろ」

氷室「厳しいですね」

崇「なら、お前は待ってやるのか?」

氷室「私は置いていきますよ」

ゆうな「厳しいっていったのに?」

氷室「日本人が皆、ちゃんと集合時間過ぎても待っててくれるほど理解のある人じゃないってことですよ」

ゆうな「なるほどなー、マラソンで一緒に走ろうって約束したのに平気で途中から置いてく感じですね」

崇「たぶん、それは違うぞ」

氷室「崇がツッコムなんてレアですね」

崇「ふん」

悠「っか、アンタら止めろよなにが悲しゅうておっさんにコブラツイスト決められなアカンのだ」

崇「じゃれ合いが終わったならとっとと行くぞ」

氷室「やはり最初はビールですよね」

拳二「だな。悠はジョッキに日本酒でいくだろうけど」

悠「そんな飛ばし方したら足腰立たなくなるわい」

ゆうな「アレ?何処行くの?メニューは?」

悠「ここのビアガーデンはバイキング形式だから好きなもんを自分で持ってきて食うんだよ」

ゆうな「それって普通のバイキングとなにが違うの?」

悠「ビアガーデンは屋外、ここみたいな屋上でビールを出す「場所」。バイキングはテーブルに並べられた各種の料理を、セルフサービスで各自の皿に取りわけて食べる食事の「様式」だ。」

拳二「はっはー……そういうことかぁ」

悠「お前が驚くなよ」

氷室「最近はどこもメニューが豊富でソフトドリンクもありますからゆうなさんも楽しめますよ」

悠「ってことだ、好きなもん取って来い」

ゆうな「はーい♪」

拳二「かっかっか、元気だな」

悠「それが取り得みたいなもんだ。」

崇「他のはどうした?」

悠「今日は各々どっかで外食してる。真桜を除いては」

氷室「それはまたなんで?」

悠「……「こんな連休で人だらけのなか出歩く気が知れねぇなの。真桜はのんびりしてるから好きにしろなの」っといっておられました」

氷室「はは、真桜さんらしいですね。」

ゆうな「からあげやまもり持って来たー!」

悠「飲みもん取ってこいってんだよっ!!」

ゆうな「おー……てへぺろ」

悠「殴るぞ」

ゆうな「いますぐとってきまーす」

悠「ったく……ちょっと待ってくれな。」

拳二「俺ぁの時は待たないのに娘の時はソレかよ!」

悠「当然だ」