ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~7

ーラスタ・ラヴ(4/20/夜)ー

悠「あー、暇だわ。なんか、面白い話題ないか?」

紅「ないか?」

鈴猫「わたし?!」

悠「誰でも良いけど」

鈴猫「えーと……あっ、近くの公園で元気なおばあちゃんが居て「インナーマッスルを鍛える」っていいながらロードワークしてるよ」

紅「……」

悠「……」

鈴猫「……面白くなかった?」

悠「100点満点中26点くらいはおもしろかったよ」

鈴猫「面白く無かったってことだね……。」

紅「あ、今のやり取りが面白かった」

鈴猫「はぁ……。」

悠「こうなったら素数でも数えてようか……2、3、5、7、11、13、17」

紅「それって楽しいのか?」

悠「落ち着くぞ。19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71……」

鈴猫「え、どこまで言い続ける気?」

悠「997までは普通に言えるけど」

鈴猫「普通ではないよ?!」

紅「落ち着いたか?」

悠「あぁ、落ち着いた。今ならキングクリムゾンも使えるかもしれない」

鈴猫「キング……なに?」

悠「キングクリムゾン」

鈴猫「それはなに?素数と関係するの?」

悠「全然関係ないよ。いや、全然ではないか……平たく言うと『キング・クリムゾン』の能力では、この世の時間は消し飛び……そして全ての人間は、この時間の中で動いた足音を覚えていないッ!空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず!消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえも認識しない!『結果』だけだ!!この世には『結果』だけ残る!!」

紅「まるで平たくないな」

悠「は~ん?」

紅「いや、いいんだけどな」

鈴猫「悠は色々楽しそうだね」

悠「鈴猫は寒くないのか?今日は昨日と違ってよく冷えてるのに腹出して」

鈴猫「は、腹……」

紅「ま、腹だわな。」

鈴猫「腹だけど……。」

紅「寒くは?」

鈴猫「まぁ、ちょっとは……」

紅「悠、暖めてやれば」

鈴猫「ぶっ//」

悠「腹パンなんてしたらさすがにマズイだろ」

鈴猫「なんで?!なんでそうなるのっ?!」

紅「まーでも、殴られた個所は痛みと熱が加わるわな。」

悠「だろっ?やっとく?」

鈴猫「やりませんっ!」

悠「もしくは摩擦熱が起きるくらい摩るか」

鈴猫「それさ、私、大火傷だよね?」

悠「おれの手もだな……でも、鈴猫のためなら真皮下層までの火傷くらいはかまわない。」

紅「おぉ、カッコいい。よかったな!」

鈴猫「なんにも良くないっ!しかも重度の火傷だよねソレ!」

悠「一生害そこそこの火傷痕が残るな」

紅「でも、手のひらなら問題なくね?」

鈴猫「それと同時に私のお腹も悲惨な目に遭うよっ!!」
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