ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

ーラスタ・ラヴー

悠「かなりヤヴァイものが手にはいった。」

紅「……」

澪「……」

ともき「……」

悠「なんだお前らその目は興奮するだろ。」

澪「変態か。」

美喜「それでヤヴァイものって何よシャヴとかなら要らないわよ。」

悠「薬じゃないワインだ。」

美喜「ワイン?ロマネ・コンティとか?」

悠「そんなチャチなもんじゃない。ミハイルヌーボーだ。」

澪「ミハイルヌーボー…聞いたこと無いな。」

美喜「それって…もしかしてエメラダ産のワイン?」

悠「正解。」

紅「エメラダ産…聞いたこと無い国だな。」

ともき「俺も知らないなぁ。有名なのか?」

美喜「とんでもない酒よ。私も噂を聞いただけだなんだけどエメラダの国にはブドウ畑なんか無いらしいの。」

澪「じゃあワインはどうやって作るんすか?」

美喜「外貨獲得のためにフランスから一番安いワインを買ってきてそれに混ぜ物をしてエメラダ産ワインっていって売ってるらしいわ。」

紅「混ぜ物ってのは?」

悠「以前どっかのワインに自動車の冷却水を混ぜる不凍液が入って問題になったことがあっただろ。」

ともき「あったな。ほんの少し不凍液を混ぜると甘味のあるおいしいワインになるとか」

美喜「ミハイルヌーボーは50%が不凍液なのよ」

「「「50%?!」」」

ともき「そんなものが飲めるのか?」

悠「だから、そのワインは国内じゃあ売ってない。」

紅「理由は?」

悠「危ないから。」

澪「うぉい!」

ともき「どうやって手に入れた。」

悠「いや~、世界名探偵友の会に顔出したら知人からいただいたんだ。」

澪「っで、それを持ってきたと?」

悠「確かに不凍液のおかげで甘いコクのあるワインらしいが飲むとえげつない悪酔いをするとかで…。」

紅「へぇ…じゃあ飲める事は飲めるんだな。」

悠「命知らずならな。」

澪「んっなもん持ってくんな。」

悠「え~だって~一人で飲むの怖いじゃ~ん」

ともき「俺は飲む気があるお前の神経の図太さが怖いよ。」

悠「けど、話を聞いたら飲みたくなっただろ。」

ともき「全然」

紅「あはは…俺もパスかな。」

澪「身体は大事にする方なんだ。」

美喜「てゆーか、アンタが飲んでみなさいよ。」

悠「さすがに俺でもキツいぜ。」

ともき「コイツは……。」

紅「それでどうするんだ?」

悠「うーむ。美喜、ワインセラーに置いといてくれないか?」

美喜「アンタ、うちに置いとくつもり?」

悠「店で使うなら全然構わないぞ。」

美喜「使えるわけ無いでしょ!」

悠「崇あたりに進めて見ろよ。」

澪「多分、有無を言わさずぶっ飛ばされますよ。」
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