ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ーラスタ・ラヴ(4/7/夜)ー

悠「おれの技はハイリスクハイリターン過ぎるんだろうか」

紅「どった急に?」

悠「いや、ちょっと昼間ピュアブラックな存在に痛いところを突かれて」

紅「よくわかんないが……。悠の技ってアレだろ。目玉にデコピンしたり喉仏圧し潰したり」

悠「待って、確かに身に覚えはあるけどソレをおれの固定技にしないで」

紅「あとは……スタンド?」

ゆえ「ほいとすねいく……!」

白巳「しゅぴぴ~」

ゆえ「ふはつ……」

悠「いいから、そっちでジュースでも飲んでなさい」

ゆえ「把握、じゅーす、ぴっちゃーで」

澪「……ピッチャーでか?」

ゆえ「いぐざくとりー……」

紅「あの娘ってさ、ときどきシャンと喋るよな」

悠「ときどきな。可愛いだろ」

紅「……」

悠「なんで返事をしない?」

紅「仮に「可愛いな」っていったら?」

悠「おれの娘に色目使ったらブン殴るぞ」

紅「じゃあ逆に「可愛くない」だったら?」

悠「目玉として機能してないんだったら銀紙にくるんでゴミ箱に捨てとけっていう」

紅「「普通」だったら?」

悠「普通なわけないだろ「可愛い」もしくは「美人」じゃい」

紅「悠……言いたくは無かったんだけど、お前は病気だ」

悠「おいおい、待てよ。おれの知り合いでそこまで暴言を吐かないくれたんがソレをいっちゃあダメだろ」

紅「言わざる得なくなってる」

ゆえ「こくっこくっこくっ……ぷは、おかわり……」

澪「待て、フルーツのミキシングが間に合わない」

ゆえ「そのままでもいいよ……?」

澪「それ、もうただフルーツ喰ってるだけになるから」

悠「マジでかー……。でも、いいか。今さらだし」

紅「普通に納得し始めたな」

悠「紅も娘をもったら分かるぜ?可愛すぎて仕方ないから」

紅「ってか、順番がおかしいんだけどな。こんないい方するとあれだけど……娘っか姉妹かヘタしたら恋人だぜ?年齢的に」

悠「そーいうところに突っ込むな。ノリと雰囲気と粋な気負いでどっこいしょだ」

紅「よく分からんが……いいや」

悠「それでおれの技の話しの続きなんだが……」

ゆえ「かじかじかじ……」

澪「せっかくカットしたパイナップルを皮ごとかじるな?!」

ゆえ「だいじょうぶ……しょくもつせんい……どやっ」

澪「ドヤ顔してるっぽいが食物繊維はもっと別な物で取れ!!」

紅「……とめなくていいのか?」

悠「澪が見てくれてるから全然大丈夫だ。むしろ心配なのはずーっとゆえの背中に張りついて寝てる白巳が落ちないかどうかだな」

紅「あのシロヘビちゃんも変わってるよな。まだ、血飲んでんのか?」

悠「慢性的な鉄分欠乏症だからな。ついでに血じゃなくて肉ジュースだからな」

紅「あっ」

悠「なんだよ」

紅「吸血鬼の件、そっち調査進んでるか?」

悠「いや、おれその件には噛んでないし」

紅「えー……」

悠「なんだよ、えーって……」

ゆえ「けふっ……」
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