ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ーラスタ・ラヴ(4/7/昼)ー

摩耶「悠君てさー……」

悠「ん?」

摩耶「あー……やっぱりいいや」

悠「おいおい、歯にフー・ファイターズの刺さったような物の言い方して」

ともき「気持ち悪い例えすんな」

悠「フー・ファイタァーーーズ!!!」

摩耶「そこまでいうなら言うけど」

ともき「今の流れの中に「そこまで」っていう要素は何処にあったんだろうか」

悠「細けぇこたぁいいんだよ。人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!!」

ともき「わからない。お前が息してる理由が」

悠「呼吸しないと波紋が起こせないからに決まってるだろ」

ともき「摩耶くん、話し進めて」

悠「ともきのスルースキルは世界一ぃぃぃいぃ!!」

摩耶「じやあ、いっちゃうけど……悠君て無名の必殺技多いよね、風のバリアーしかり、パイルバンカーもどきしかり」

悠「まぁ……バリアーもパイルバンカーもどきも龍剄の副産技と応用技だしな。総合して龍剄気孔だし。」

摩耶「しかも、大技ほどすぐ破られる」

悠「そ……んなこたぁ……」

摩耶「風のバリアーは僕割ったよ?」

悠「……」

摩耶「パイルバンカーは金剛君に軽く弾かれたんだよね。零距離かつマジ打ちで」

悠「……」

摩耶「……ごめんね」

悠「な、泣いてねーし!」

ともき「落ち着けよ」

摩耶「ついでにもうひとつ泣かしてもいい?」

悠「まだあるんすか?!」

摩耶「パイルバンカーもどきなんだけどね。アレは弾針剄を打ちきらずに、肩で爆発させてその反動で拳を打つんだよね?」

悠「爆発ではないがそーいう感じだな」

摩耶「それだったらさ……相手の身体に拳を縦にセットして、肘を叩けば……そこまでハイリスクで打ち込まなくても高威力の打撃を叩きこめるんじゃないかな。剄を込めるにしても拳にだけ集中すれば打撃かつ寸剄で二段ダメージ」

悠「……」

ともき「お前って……なんか、全体的にハイリスクローリターンなのか?」

悠「そ、そそんなことないですっ!!」

摩耶「そうだよね。ハイリスクハイリターンだけど、金剛君には通じなかっただけだもんね。アレが効かないなら寸剄とかもきっと通らないし。悠君は頑張ってるよ~」

悠「うぇーん、まーやー。」

だきっ!
摩耶「よしよし、信念さえあれば人間に不可能は無いよ。人間は成長するのだ」

悠「ジョナサン・ジョースタ~。くんかくんか、くんかくんか」

ともき「……」

摩耶「なかなかチョロイでしょ」

ともき「摩耶君の恐ろしさの片鱗を味わった気がする」

摩耶「グラッチェ」

悠「すーはーすーはー……くんか、くんか」

ともき「そしてそこの変態やめろ」

悠「いや、甘いような匂いがなんとも……。」

摩耶「はは、いいけど、服にヨダレ着けないでね?今日のはお気に入りだから」

悠「……大丈夫だ。」

ともき「いま、間があったぞ」

摩耶「この位置からなら首に寸剄……余裕だよ?」

悠「……そうだ、晩御飯いっしょにどうかな?」

摩耶「わぁい、ありがとー」

ともき「ある意味……尻に敷かれてるな」
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