ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ーラスタ・ラヴ(4/4/夜)ー

悠「……はぁぁっ!」

ぴっ……ぺちゃっ

ともき「冷たい」

悠「うーむ、神姫みたいなのが出来ん」

ともき「お前、出来たとしたら俺の顔に痛いのが当たるってことになるの分かっててやってるか?」

悠「おれがともきに痛いことする訳無いだろ。成功しないと分かってるからやってるんだよ」

ともき「それでも人の顔に水滴飛ばす奴はクズだと思う」

悠「はい、ふきふきしますよー。」

ともき「やめんかうっとおしい」

神姫「やり方が雑っていったでしょ。指先に着けた水滴に一本筋を通すようにして、放つだけっ。」

ぴっ……バチンッ!!

悠「ダンタークっ?!」

神姫「氣の練り方次第で水滴でもこの程度の威力までに出来るわ。」

ともき「神姫さん、どうもです」

悠「ぐおぉっ……首の後ろで破裂したっ……!!」

ともき「でも、凄いですよね。水が硬くなって弾になるなんて」

神姫「正確には違うけどね」

ともき「というと?」

神姫「弩躬は水を硬化させて弾丸にしてる。私のは龍剄を水に送り込んで破裂させてるって感じね。分かりやすく言うと、鳥居家の属性が「水」で「硬化」。これも凄く単純ないいかたしたらの話しだけどね」

悠「いっっ……そんなん初耳だぞ」

神姫「レベル1の悠に上級技術の事を教えるわけ無いじゃない。」

悠「ゴンだってボマー戦の時は一気に放出系の修行レベル5でやってたぞ」

神姫「それでも途中で中断されたし、悠はゴンみたいなダイヤモンドの原石じゃないわよ。いいところ中盤過ぎのマカライト鉱石」

悠「終盤になったら用済みってか」

ともき「結構ゲームとかマンガ好きなんですね。」

神姫「人並みには娯楽は好きよ。少年漫画は特にね」

悠「魔法少女とかは?」

神姫「あ?」

悠「やだ、渋い……渋いわ」

ともき「なんで二回いった」

悠「もちろん大事なことだから」

神姫「魔法少女……あれだったら知ってるわ」

悠「なのは」

神姫「アデル」

悠「それ、魔法少女ちゃう……魔女や」

神姫「似たようなもんでしょ」

悠「全然ちがうわい。あんなリノア吸収してメテオぶっぱなつのといっしょにすんな。ちなみにおれはスコールとゼノとセルフィのパーティだったよ」

ともき「聞いてないって」

神姫「魔法使えれば一緒でしょ」

悠「そんなんいったら……」

ともき「どした?」

悠「上手い例えが見つからなかった」

ともき「今までだって言えたこと無いんだから気にすんなよ」

悠「ソンナコトナイヨ!」

ともき「なんで片言った」

悠「えーと、えーと、うー!にゃー!」

神姫「……」

バシャっ

悠「無言で水かけられるこの仕打ち」

ともき「水も滴るいい男だな。」

悠「せめて、感情こめていって」
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