ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ー小鳥遊コーポレーション:社長室(3/14/昼)ー

兜馬「まぁいい……皆、好きに座って楽にしててく……」

悠「どっこいしょー」

楓子「師匠、床に座るんですかやよ?」

悠「楽にしていいったからいいんじゃね?」

兜馬「……ミッシェル君」

ミッシェル「はい、失礼する」

ドゴッスッ!
悠「ビグザムっ!?」

兜馬「楽にしろとはいったが……礼儀は弁えんか。親しき仲にも礼儀ありだ。」

悠「がはっ……ぁっぁぁ……」

ミッシェル「……力みすぎたか」

兜馬「構わん。そのくらいで死ぬ奴でもない」

悠「我が子……に……蹴りかます指示して、なにが親しき仲にも……礼儀ありだっ!」

兜馬「躾だ」

悠「軍隊戦術のエキスパートに背中蹴らすのがしつけになるかぁ!!!」

兜馬「そのくらいのことをしないと堪えないだろ」

ミッシェル「仲の良いことだ」

楓子「ミッシェルさんの所はどうなのですかやよ?」

ミッシェル「母は早くに病死。父は戦死した」

楓子「そうでしたかやよ」

悠「なに女同士で暗い話ししてんだよ」

ミッシェル「ただの世間話だ。そっちはいいのか」

兜馬「この強情と言い合っていたら夜が更けてしまう」

悠「強情はどっちだよ……。っで、なんだ?」

兜馬「うむ、窈君のことだ」

悠「……」

ミッシェル「センブリの葉を奥歯で噛みしめたような顔だな」

悠「爺のガキってことは事実なんだろ。そけ以上になんの話があるんだよ」

兜馬「いや……私の立場上彼との関わり方がわからなくてな」

悠「それは……しらねぇよ。っか、別に最悪会わなくてよくね?」

兜馬「なっ…」

悠「別に窈は小鳥遊をどうにかこうにかしようとは思ってないよ。アイツは今の仕事っか生き方を楽しんでるし……ただ、人ン家の横に越してきたのはドン引いたけど」

ミッシェル「だが、あの男と闘ったんだろ?」

悠「何処まで知ってんの……?」

ミッシェル「そこそこだ」

悠「……ま、色々あったけど殴り合って一応の決着はついたんだ。とりあえず、問題はないよ。」

兜馬「そうか……。」

悠「アンタがどういう考えもってんのか知らないけど……ヘタなことしたら窈にもおれにも迷惑がかかるんだ。会わなくていいという答えも正解の一つっておもっとけよ」

兜馬「はぁ……お前は物事を考えているのか、なにも考えてないのかわからんな」

悠「めんどくさいのが嫌いなだけだ。特に親族同士のごちゃごちゃはな……。」

兜馬「そうだな。……だが、お前も少しは原因の一端だと忘れるなよ」

悠「ミッシェルちゃん、今晩夕飯いっしょにどう?」

ミッシェル「仕事だ」

兜馬「はぁ……楓子くん、君にも苦労をかけるが愚息を頼む」

楓子「はい、おまかせくださいやよ」
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