ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ー小鳥遊コーポレーションー

悠「なにここ、池袋のとこじゃないのか?」

ミッシェル「はい、本日はこちらにお呼びするように言付かっている」

悠「ふぅん……っか、なに、このビルも所有ビルなの」

ミッシェル「はい」

悠「一体いつの間に……」

ミッシェル「半年ほど前からだ」

悠「ふぅん。」

楓子「っということは、半年ほど前から社長は御帰りになっていたのですかやよ?」

ミッシェル「いいや、帰られたのは昨日だ。私も一緒だった」

悠「おっさんの警護ってめんどくさくね?」

ミッシェル「仕事にめんどくさいもなにもない。」

楓子「そのとおりですやよ!」

悠「っで、内心は?」

ミッシェル「書類仕事よりはマシだがヒマだな。軍に居た方が疲れはしたが充実感があったな」

悠「はい、正直ありがと」

楓子「ところで、ミッシェルさん……」

悠「ミッシェルちゃんっていってみ」

楓子「ところで、ミッシェルちゃんは」

ミッシェル「なめんなよ。お前は年下だろうが」

楓子「すいませんやよ……」

悠「けらけらけら」

ミッシェル「フン、どうしてもそう呼びたきゃ私の旦那にでもなるこった」

楓子「私は女ですやよ?!」

ミッシェル「じゃあ、無理だ。諦めろ、そして目上の者を敬え。」

楓子「サー!」

悠「しごかれてた頃のくせが出とるぞデコ。」

楓子「はっ……。コホン、師匠は「ちゃん」付けしても怒られないんですねやよ。」

悠「いや、昔さんざん冷徹に罵声浴びせられたよ」

ミッシェル「私と彼は共通の敵がいるからとりあえず和解した。jrの事はガキながら尊敬できる部分もあると思っている」

悠「さらっとガキっていったよね?」

楓子「共通の……敵?」

悠&ミッシェル「「小鳥遊柏」」

楓子「……え?」

ミッシェル「おっと、着いた。このフロアだ」

悠「たっけーなぁ…。なんでわざわざ高い階層に陣取るかな」

ミッシェル「昔からそういう物だろ」

悠「おれは高いところが鬼門の気があるから嫌なんだけどな……」

ミッシェル「なんとかと馬鹿は高いところが好きというのだがな」

悠「ぼやかす方、間違ってるよ。ミッシェルちゃん」

コンコン!
ミッシェル「失礼します、お連れしました」

悠「スルースキルまで身につけて来たな……。まじ美人だわ」

楓子「眼鏡をかけてますしねやよ」

悠「別におれは眼鏡属性が高いわけでもないんだぞ?けど、ミッシェルちゃんの眼鏡はハッキリ言って萌える」

兜馬「お前は……まず、挨拶くらいできないのか」

悠「さようなら」

兜馬「帰る気か」

悠「帰っても良いなら今すぐにでも帰るが?」

兜馬「はぁ……」
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