ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ー小鳥遊邸:広間(3/3/昼)ー

悠「よいしょっと…。」

駒裡「わぁ……たくさん、おはぎ造りましたね」

悠「そう、思うだろ。けどな…」

ゆえ「はぐはぐはぐはぐ……」

駒裡「……」

悠「三個につくって二個喰われてるんだ。最初のストックからほぼ増えてない」

駒裡「わんこおはぎ……。」

悠「もち米と餡子とおれの気合が切れるのが先か……はたまた、ゆえが満足するのが先か……」

ゆえ「はぐはぐはぐはぐ……」

駒裡「なんの勝負ですか?」

悠「親と子の一騎打ちかな」

ゆえ「まけない」

駒裡「火がついちゃってますよ?」

悠「その心意気やよし!!」

駒裡「あ、こっちも何か火が入ってる」

真桜「ほっとけ、ほっとけなの」

駒裡「あ、真桜ちゃんさん」

真桜「悠がゆえの相手をしてるあいだにこっちの料理作れるなの」

駒裡「ちらし寿司ですか」

真桜「そうなの。あとは手巻きなの。」

駒裡「ひな祭りぽいですね」

真桜「というか……これ以外に、ソレっぽい物を思いつかなかっただけなの」

駒裡「あはは…たしかに後は菱餅もひなあられ?」

真桜「それは飯じゃねぇなの」

悠「せんせー、おはぎはおやつにはいりますか?」

真桜「入らん飯なの。異論は認めんなの」

悠「マジか……。」

ゆえ「いな、すべてのしょくもつをせっしゅすることはしょくじ、ゆえにすべて「めし」となる。」

悠「ほほう、深いな」

真桜「アホかなの」

ゆうな「おっとぉーさぁんっ!!」

ボゴッ!!
悠「ングッ!!んんっ……なんのっ打ち返しっ!!」

ゆうな「きゃぅ……これってDVじゃない?」

悠「勝手にタックル決めてきて勝手に弾きかえされたのでDVには加算されませんん。自業自得です」

ゆうな「なんって野郎だ!!」

悠「いや、それ、おれのセリフだわさ」

ゆうな「なんで?」

悠「えー……そんな無茶苦茶な「なんで?」が来るとは思わなかった。」

真桜「そうだぞなの。今のはゆうなが悪いなの」

ゆうな「あぅ…」

悠「おう、いったれ、いったれ。」

真桜「タックルをかましつつ手の中に割りばしでも仕込んどいて脇腹の骨のあいだに突きたててやれなの。」

悠「なんのアドヴァイスしてんだよ」

真桜「押し倒し方のアドバイスんの」

悠「違うし、っか、押した倒すの意味もなんか間違ってるし」

ゆうな「割りばしがないからフォークでいいかな」

悠「それ貫通するから」

ゆうな「私を甘やかさないお父さんなんて刺してやる」

悠「娘がヤンデレになってしまったよ」

駒裡「それで刺したら血がでちゃいますよ?」

ゆうな「あ、じゃあ、やめる」

悠「役になりきらんやつだな」

ゆうな「ヤンデレじゃなくデレデレなのさ」

悠「自分でいうな」

ゆうな「私はゆうなー」

ゆえ「あたしはゆえー」

真桜「真桜なのー……」

駒裡「え、えーと、雷果ですー!」

悠「…………おれだっ!!」
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