ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ーラスタ・ラヴ(2/15/夜)ー

崇「最近、薬が出回ってる」

悠「それ以上は聞きたくない」

ともき「あ、俺は席外すな」

悠「やめて今僕を崇といっしょにしないで」

崇「といっても、ウチに直接的な被害が出てる訳じゃないがな」

悠「じゃあどこに出てる」

崇「東口」

悠「あっちか……っで?」

ともき「聞きたくないっていったわりに、すぐに喰いついたな」

紅「ほとんど病気だろアレは」

崇「最近はキナ臭い噂が色々あるだろ。お前も気をつけた方が良い」

悠「どうして、おれは関係ないじゃろうが」

崇「そうかな」

悠「なに?」

崇「蒼天塔がてきることが確実になる前に新宿方面が騒がしくなった。その前には大江戸学園方面……今は東池袋と原宿……」

悠「なにがいいたい?」

崇「あくまでも可能性だが……なにか大きな物が動いてるのかもしれないと思ってな」

悠「……冗談ぽいだぞ。だいたい大江戸学園と蒼天塔は無関係だろ」

崇「本当にそう思うか?」

悠「……」

崇「俺は別に薬が流行ろうと蒼天塔がどうなろうと正直どうでもいいが……それを理由に外野に騒がれるのが気にいらないんだ」

悠「おれにいうなよ」

崇「お前が聞かなきゃ意味がない」

悠「あー?」

崇「そろそろ動いてみたらどうだ?」

悠「……動けって何に対してかも分からないことには動けない。」

崇「それもそうだな」

悠「お前はおれをどうしたいんだ」

崇「さて、どうしようか」

悠「その言い方的に何か情報を握ってるのか」

崇「俺は何も。いっただろ西に被害は出てないと。これが最大のヒントだ」

悠「氷室さんが何かしてるのか?」

崇「多分な。そうだ。お前、窈とは話すのか?」

悠「話す、話さないも毎晩人ン家で晩飯食ってるよ」

崇「そうか」

悠「……おい、やめろよ。情報を小出しにするのは」

崇「俺も全貌は分かりきってないといってるだろ」

悠「あーもーイライラする。じゃあ、崇がやろうとしてる事だけ言え!」

崇「蒼天塔の金を巻き上げる」

悠「……聞くんじゃなかった。」

崇「くくっ、お前もやらないか?」

悠「おれにとってあそこは鬼門だ」

崇「だが、その鬼門のおかげで白蛇を飼いだしただろ」

悠「白巳だし。飼うとかいうな。アレは柏に預けられただけだ」

崇「柏か……」

悠「柏がどうかしたか?」

崇「柏は薬に関してはどうなんだ?」

悠「今日は質問ばっかりだな……詳しいっていうかそりゃそのあたり一辺倒はアイツの管轄だろう。もともとロンドンで麻薬取り締まりの方面で居たらしいし」

崇「そうか……。」
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