ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ーラスタ・ラヴ(2/6/夜)ー

窈「嫌われてるのだろうか?」

ともき「……はい?」

窈「俺は悠に嫌われてるんだろうかなぁーって」

ともき「顔合わすと同時に舌打ちされたり。人体の急所狙いで殴られたりしなかったら大丈夫ですよ」

窈「それは嫌われてるっていうより殺意を持たれてない?」

ともき「そういう状態になったら嫌われてると思ってください。」

窈「は、はぁ…」

ともき「というか、なんで俺にそういう相談を?」

窈「俺の見る限りともき君が一番悠を分かってる気がするからね。あと、摩耶君とかはびみょーに俺を嫌ってる感が強いし」

ともき「やっぱり……悠の真似が良くなかったんでしょうね」

窈「そこかぁ……。」

ともき「でも、みんなだって本気で嫌ってる訳じゃないでしょうし」

窈「どーなんだろーなぁー」

ともき「えぇー、いつからそんな卑屈キャラになったんですか?少し前までもっとハッチャけたキャラじゃなかったですか?」

窈「これでもストレス抱えててね……。年下の子に愚痴聞いてもらうのはアレだから控えるけど」

ともき「いや、いいですよ。話しくらいは聞きますよ」

窈「ごめんね……。じゃあ、聞いてもらうよ」

ともき「はいどうぞ」

窈「俺がプロデューサー業してるのは知ってるよね。」

ともき「えぇ」

窈「うちは男性モデル居ないから女の子ばっかりでさ……やっぱりいろいろ面倒なことあるんだよ。怒らなきゃいけないことも多いし……。男っていうか、その辺のゴロツキ相手なら殴って矯正させる手もあるけど……そういう訳にもいかないでしょ?女の子を怒鳴りつけて楽しいって事は無いし、それっきりで終わりじゃないしみんなのモチベーションを下げないようにしたりもしないといけないし……仕事先では頭を下げるのは日常茶飯事、俺の発言や行動ひとつでガクッと評価が落ちる訳だから身なりもそれなりに…………」

ともき「(ヤバい、予想以上に長いし本気だ)」

窈「まぁ、俺もさ楽しいばかりがし事じゃないのは良くわかってるよ?っていうか、仕事は良いんだよ。好きでやってることだし、そこそこ給料も出てるからね。ただ……そんな日常の中で親戚……いや、ほぼ家族の様な悠に秘宝館で売られてる男性器を模した飴を口にねじ込んでやろうかとかいわれたらもう嫌われてるっていうか嫌がらせだよね」

ともき「そうですか?」

窈「嫌がらせじゃないといえるの?!」

ともき「嫌がらせでは無いとは言いませんけど……おれはときどき犯すぞとかいわれますよ?」

窈「えぇ?!」

ともき「もちろん本気で殴るかケツ蹴りますけど……悠にとってはそういうこという相手は結構心開いてるんじゃないかなと…。」

窈「そ、そうなの?」

ともき「夕飯とか一緒に食べたりしてるんですよね」

窈「うん。悠の家ではよく食べてるよ。本人は居ないこと多いけど」

ともき「本気で嫌ってる人間を留守中にあげさせたり、食事に誘ったりはしないでしょう」

窈「そうかな……じゃあ、もしかして俺好かれてる?」

ともき「そこで調子に乗るのはどうかと」

窈「うっ……結構手厳しいよね」

ともき「真剣に相談に乗ってるといってください。摩耶君とかだともっとズバッと斬られてますよ」

窈「う、うーむ…」
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