ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~6

ー小鳥遊邸・広間(1/19/昼)ー

悠「へっ?こっちにですか?」

梔『えぇ、ちょっと悠ちゃんに見せときたい物が出てきたんよ。』

悠「それって……ヤヴァイもんすか?」

梔『そんな危ないもんや無いと思うんどすけど。まぁ、百聞は一見にやし。ちょっと楽しみにしといてな』

悠「楽しみにしといて良い物なんすか?」

梔『ふふふ、ほなまた。』

悠「……」

楓子「師範代ですかやよ?」

悠「ああ、なんかおれにどうしても見せたいものがあるから、近いうちに此処来るってさ」

楓子「師範代に会えるのは楽しみですやよ。この前はお会いできなかったですしやよ」

悠「なんだったら梔姉さんが帰るとはいっしょに帰ったらどうだ?」

楓子「そ、それは……厄介払いですかやよ?!」

悠「里帰りして来てもいいといっとんじゃい」

楓子「ほっ……やよ。」

恋「こんなのを主にして得などないだろうに」

悠「こんなとはなんだ掃除婦。お前のご主人さまだろ掃除婦。こんなにいい男が主で鼻が高いだろ掃除婦。」

恋「……ふっ」

悠「……」

恋「……」

悠「鼻で笑うな掃除婦風情が」

むにに~
恋「や、やめにゅか~……」

駒裡「和みますね。」

楓子「和みますなやよ」

悠「んっ?なんだコレ……?」

さわさわ…
恋「な、なにをするっ//」

悠「首の後ろに傷があるぞ」

恋「……ああ、コレは治らぬ。あっちの傷でな」

悠「あっちの傷?」

恋「む~……見るなら後ろから見い!わざわざ、胸板を押し付けて覗きこむな!!本体の傷じゃ!」

悠「本体(人形)?……へい、ゆうな」

ゆうな「がってん!」

ダダダダダダ!

真桜「部屋の中走り回るんじゃねぇなの」

ダダダダダダ!

ゆうな「お待ち!」

悠「御苦労……なるほど、確かに傷がある。気づかなかった」

恋「昔猫に引っ掻かれての」

悠「気がついたら、気になってしょうがない。直そう」

恋「な、何?!待たんか、無闇に触るでない」

悠「壊れてると無性に直したくなる。直りたくないというなら別だがな」

恋「そうはいっておらぬが……ちゃんと直せるというなら」

悠「心配無い。おれはこれまでに幾度となくガンプラを作っては壊してきたし。プラモデル検定一級の資格をこないだ取ったばかりだ。」

恋「やめれ!!今すぐ戻せ!!」

悠「今から俺は部屋にこもるので二階には誰も近づかせるな」

楓子「はいやよ!」

ゆうな「レンレンげっとだぜ!」

恋「はーなーせー!!」

ゆうな「大丈夫、大丈夫。お父さんの一人称が「俺」のときは本気だから」

恋「ワケの分からぬことを~!!」


数時間後…

悠「こんなもんでどうだ?」

恋「直ってる」

悠「手先は器用なんだよ」

恋「れ、礼を……いう//」

悠「べ、別に恋のために修理したんじゃないからね!家の備品だからだからね!!」

ゆうな「なんでツンデレ返しなんだろ」

真桜「病気だろなの」

悠「あー……ねむ…」

駒裡「疲れたんですね」

悠「すぅ……」

恋「寝た?!」

真桜「やれやれなの。寝かせとけなの。デコは風呂準備、ゆうなは洗濯物の取り込み、雷果は真桜と夕飯準備なの」

「「「はーい(やよ)」」」

悠「ぐぅ……」

恋「……こうしておれば可愛らしい子供のようなのにのぅ。本当によくわからん奴じゃ」
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