ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5
ー西本家:小鳥遊邸(1/13/早朝)ー
悠「あーあー……日付変わって、しかも朝日がでてきてるよ」
燕「すぅ…すぅ…」
恋「つ、疲れた……」
揺光【妾も眠たいわ……】
悠「なんで、行きは一瞬だったのに帰りは徒歩下山なんだよ。夜道寒いし、暗くて怖いし、真田は寝ちゃってるし……」
揺光【紫が帰ってしまったから隙間移動ができんかったんじゃ。妾のせいではない…】
梔「あらあら、揺光さんに悠ちゃん、もしかして今まで山におったんえ?」
悠「おはようございます……ちょっといろいろありまして……でも、全部なんとか解決しましたから」
梔「御苦労様どす。ところで、その子とその子は?」
悠「ちょっと知り合ったんです。あ、こっちの真田は梔姉さんしってるんじゃないですか?」
梔「あら、あららっ!燕ちゃんやないの……どないしてん?」
悠「すっごい説明し辛いんですけど……多分、あの大蛇を殺ったのはこの娘です。」
梔「まぁ……」
揺光【無益な殺生では無く、殺らねばいかぬ魔物じゃった。この娘がやったというなら健闘賞ものよ】
梔「せやね……けど、こんな娘が手を汚さんでもよかったのになぁ」
悠「いったい何なんですか、コイツは」
梔「普通の女の子どすえ。ある二つを除いては……。」
悠「……」
燕「んんっ……ここは?」
悠「起きたか。着いたぞ」
燕「あ、ありがとうございます!」
揺光【気にせんで善いぞ】
恋「なんでお前がいっとるのだ…」
梔「燕ちゃん、おはよさん」
燕「梔先生!おはよーございます!」
梔「悠ちゃんから聞いたえ。あの大蛇退治したん?」
燕「は、はい!あたしがやりました!」
梔「そう……どないしてそんな危ないことしたんえ?」
燕「あう……ある人が教えてくれたんです。あたしの歪んだ才能でもひとの役に立てることを……」
梔「燕ちゃん」
悠「歪んだ才能ってなんだ?」
燕「お兄さんは顔を潰されかけて理解されたと思うんですけどあたし破壊力が高いんです」
悠「それはよく分かってる」
燕「でも、ただ怪力だからと思ったでしょうけど違うんです。本当はベンチプレス200キロ程度の非力なんだよ」
悠「ん、んん?んーまぁ、続けて」
燕「パワー=破壊力じゃなく、色んな条件がきっちり揃って初めていい破壊になるの。精神体調(メンタルコンディション)、フォームの微差、風向き、天候、物質の湿気や乾燥……そして……」
悠「?」
グッ!ゴッ!!
悠「燈篭が……触っただけで砕け散った?」
燕「物質の急所をつくこと。つまり最も力を要せずに破壊できる真芯(スウィートスポット)なんですけど、生まれつきあたしはすべての物の急所(それ)がみえるんだよね。小柄で非力なあたしでも破壊ができるようにしてくれた天使の贈り物」
悠「パワーも十分大天才だよ!!天使じゃ無くて魔神の贈り物レベルで!」
燕「っていっても実は破壊なんてしたこと無いんだけどね」
悠「今の石燈篭粉砕も大蛇を貫いても破壊に当たらねーのって査定厳しすぎだろ…」
燕「一口に破壊っていっても奥が深くて面白いんです!」
悠「梔姉さん、まさかこの娘って……」
梔「現時点でAAA最有力候補生にして、最年少、そして幹部の実力に近い娘どす」
燕「?」
悠「AAAと魔法少女との関係性は?」
梔「魔法?」
悠「あ、いや……あの、真田の家族は?」
梔「ふるふる…。」
悠「……」
燕「?」
梔「普段は施設で暮らしてはるはずなんやけど……どうやって抜けだしたんやろか」
悠「あの……うちで預かっちゃマズイっすかね?」
梔「悠ちゃんところで?」
悠「もし真田が納得して、施設もいいっていうなら……ですけど、正直柏に関係させるのは嫌なんです」
梔「……うちは構いまへんえ。燕ちゃん次第どす」
悠「真田燕、どうするちょっとおれの家で暮らしてみないか?東京だけど」
燕「え、えーと……あたしは……」
悠「あーあー……日付変わって、しかも朝日がでてきてるよ」
燕「すぅ…すぅ…」
恋「つ、疲れた……」
揺光【妾も眠たいわ……】
悠「なんで、行きは一瞬だったのに帰りは徒歩下山なんだよ。夜道寒いし、暗くて怖いし、真田は寝ちゃってるし……」
揺光【紫が帰ってしまったから隙間移動ができんかったんじゃ。妾のせいではない…】
梔「あらあら、揺光さんに悠ちゃん、もしかして今まで山におったんえ?」
悠「おはようございます……ちょっといろいろありまして……でも、全部なんとか解決しましたから」
梔「御苦労様どす。ところで、その子とその子は?」
悠「ちょっと知り合ったんです。あ、こっちの真田は梔姉さんしってるんじゃないですか?」
梔「あら、あららっ!燕ちゃんやないの……どないしてん?」
悠「すっごい説明し辛いんですけど……多分、あの大蛇を殺ったのはこの娘です。」
梔「まぁ……」
揺光【無益な殺生では無く、殺らねばいかぬ魔物じゃった。この娘がやったというなら健闘賞ものよ】
梔「せやね……けど、こんな娘が手を汚さんでもよかったのになぁ」
悠「いったい何なんですか、コイツは」
梔「普通の女の子どすえ。ある二つを除いては……。」
悠「……」
燕「んんっ……ここは?」
悠「起きたか。着いたぞ」
燕「あ、ありがとうございます!」
揺光【気にせんで善いぞ】
恋「なんでお前がいっとるのだ…」
梔「燕ちゃん、おはよさん」
燕「梔先生!おはよーございます!」
梔「悠ちゃんから聞いたえ。あの大蛇退治したん?」
燕「は、はい!あたしがやりました!」
梔「そう……どないしてそんな危ないことしたんえ?」
燕「あう……ある人が教えてくれたんです。あたしの歪んだ才能でもひとの役に立てることを……」
梔「燕ちゃん」
悠「歪んだ才能ってなんだ?」
燕「お兄さんは顔を潰されかけて理解されたと思うんですけどあたし破壊力が高いんです」
悠「それはよく分かってる」
燕「でも、ただ怪力だからと思ったでしょうけど違うんです。本当はベンチプレス200キロ程度の非力なんだよ」
悠「ん、んん?んーまぁ、続けて」
燕「パワー=破壊力じゃなく、色んな条件がきっちり揃って初めていい破壊になるの。精神体調(メンタルコンディション)、フォームの微差、風向き、天候、物質の湿気や乾燥……そして……」
悠「?」
グッ!ゴッ!!
悠「燈篭が……触っただけで砕け散った?」
燕「物質の急所をつくこと。つまり最も力を要せずに破壊できる真芯(スウィートスポット)なんですけど、生まれつきあたしはすべての物の急所(それ)がみえるんだよね。小柄で非力なあたしでも破壊ができるようにしてくれた天使の贈り物」
悠「パワーも十分大天才だよ!!天使じゃ無くて魔神の贈り物レベルで!」
燕「っていっても実は破壊なんてしたこと無いんだけどね」
悠「今の石燈篭粉砕も大蛇を貫いても破壊に当たらねーのって査定厳しすぎだろ…」
燕「一口に破壊っていっても奥が深くて面白いんです!」
悠「梔姉さん、まさかこの娘って……」
梔「現時点でAAA最有力候補生にして、最年少、そして幹部の実力に近い娘どす」
燕「?」
悠「AAAと魔法少女との関係性は?」
梔「魔法?」
悠「あ、いや……あの、真田の家族は?」
梔「ふるふる…。」
悠「……」
燕「?」
梔「普段は施設で暮らしてはるはずなんやけど……どうやって抜けだしたんやろか」
悠「あの……うちで預かっちゃマズイっすかね?」
梔「悠ちゃんところで?」
悠「もし真田が納得して、施設もいいっていうなら……ですけど、正直柏に関係させるのは嫌なんです」
梔「……うちは構いまへんえ。燕ちゃん次第どす」
悠「真田燕、どうするちょっとおれの家で暮らしてみないか?東京だけど」
燕「え、えーと……あたしは……」