ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ー小鳥遊邸裏庭:蔵前(1/12/夕方)ー

揺光【おっ?】

悠「お疲れ」

揺光【わりと速かったな。親子の対談とやらはどうじゃった?】

悠「まぁ、普通かな。今回は口喧嘩も20回くらいしかしなかったし。なんかプレゼントくれたし」

揺光【うむ、なら良かったの。何を貰ったんじゃ?】

悠「知らん。見て無い」

揺光【えーと、なんといったか……つんでれという奴じゃな】

悠「やかましいわ。そっちはどうなんだ?」

揺光【善い情報と悪い情報ががある】


悠「そういうの嫌だなー。」

揺光【どっちから聞きたい】

悠「精神衛生的に悪いニュースを聞いてから、良いニュースを聞く。」

揺光【山に妙な気配をいくつも感じた。】

悠「妙ってどういうレベルでだ」

揺光【放っておくのは絶対にやめておいた方がいいくらいじゃな】

悠「はぁ……良い方は?」

揺光【花の精は確保しておいた。それと探索中に山小屋を見つけてな、そこに妙な気配の根源がいるようじゃ】

悠「やることはちゃんとやってるんだな」

揺光【ちと、知り合いに手伝わせたがな】

悠「ん?」

揺光【いや、こっちの事じゃ。それより、山に潜るか?】

悠「おれが行く必要があるのか?」

揺光【妾は助太刀はしても本筋には手は出さぬ。守ってやるから問題は自分で解決しろ人間。……っという感じじゃ♪】

悠「あー……よー分からんが。結局行くしかないんだな」

揺光【梔に頼んでも善いが?】

悠「おれが行くよ」

揺光【では……行くぞ。妾の手を握って目を閉じるのじゃ】

悠「?」
フッ……






ー山小屋前ー

揺光【もう開けてよいぞ】

悠「……え、ワープ?!」

揺光【瞬間移動じゃ】

悠「すげぇ……。っか、こんな力あったのか」

揺光【妾は万能じゃからな……】

「……」

揺光【ん?うっさいのぅ。どうせ紫は姿を見せんじゃろ。妾のやったことでいいんじゃよ】

悠「なにブツブツ言ってる?」

揺光【否否、何でも無いひとりごとじゃ】

悠「あー?しかし、随分とデカイ山小屋だな。山小屋っか……普通に一軒家だな。ずいぶんぼろっぼろだけど……。」

揺光【じゃから、いっておろう。妾は手伝わんと、結界何ぞ自分でどうにか……】

悠「おーい、揺光さん?大丈夫ですか?」

揺光【なんで微妙に敬語なんじゃ】

悠「いや、ひとりでぶつぶついってるからなんか薬でもキメてんのかと思って」

揺光【しとらんわ!】

悠「っか、何調べたらいいんだ?」

揺光【何か妖しそうな者がいないか無いか調べて来い。外は妾が調べるでの】

悠「なんで揺光が調べない?」

揺光【そこには入れんのじゃ】

悠「あー?」

揺光【いいから何かあったら外まで逃げて来るんじゃぞ】

悠「すっげぇ嫌なフラグ……」
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