ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(1/8/夜)ー

悠「宝くじが当たってたんだけどさ……五千円。これを全部スクラッチくじにつぎ込んだら一万円にならないだろうか」

ともき「目に見えて大損するだろ」

後楽「おじさんに任せな、すぐに十倍にして返してやるから」

悠「氷水ばーん!」

後楽「冷痛い!」

悠「お前は金に触るんじゃない。穢れる」

後楽「おいおい、おじさんは貧乏神じゃないんだぞ?むしろ世の中のためにお金を使って還元してるんじゃないか」

悠「人の金でな」

後楽「その辺りのことは気にするな」

悠「もう黙っててください」

紅「ギャンブル何かに使おうとするからダメなんだろ。ここはもう思い切って五千円使いきっちまえばいいんだよ」

悠「本屋行けば五分もせずに使いきれるけど」


ともき「どれだけ本屋に消費還元してるんだよ」

悠「この世に読みたい本が出続ける限りかな」

紅「ほぼ永遠だな」

悠「老後は本に囲まれて日がな一日安楽椅子に座っていたい」

ともき「下手したら今だってそうだろ」

紅「まだ出歩いてる分はマシってことじゃね?」

悠「あ……。」

紅「あ?」

悠「そうだ。これで小豆買ってこよ。そうだ、そうだ。それでヨウカン作ろう。ってことでじゃあな」

紅「思いついたらすぐ行動……」

ともき「あの行動力が別の方にも働いたら良いのになぁ」

紅「無理無理」

ともき「だよなー」

六花「よーす」

紅「おーす」

六花「なんかあったー?今、悠君がハイテンションで出てったけど」

紅「宝くじで五千円当たって」

ともき「ヨウカン作るって」

六花「五千円で洋館を……?」

ともき「洋館じゃなくて羊羹だよ」

六花「ミニチュアとかジオラマでもするのかと思ったー」

紅「でも、なんでヨウカンなんだろうな」

ともき「喰いたくなっただけじゃないかな」

六花「スィーツ男子だ」

紅「ヨウカンもスィーツに入るのか?」

ともき「和菓子もスィーツっていうならそうなんじゃないかな」

六花「かきの種もスィーツ?」

ともき「それは違うだろ。和菓子の分類でもないだろうし」

紅「っていうか、スィーツの定義って何だ?」

六花「……甘い?」

ともき「ざっくばらんだけど……間違いで無い気もするな」

紅「スィーツ(笑)は?」

ともき「それはネットスラングだろ。」

六花「てゆーか……スィーツ、スィーツってデザートでよくない?」

ともき「言い方が違うだけだしな」

紅「パンのことをバンズとかブレットとかいう感じか」

六花「正直めんどくせーって思うのあたしだけ?」

ともき「気持ちは分かる」
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