ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(1/2/夜)ー

ともき「どもっ」

鈴猫「あ、ともきくん。あけましておめでとうございます」

ともき「おめでとうございます」

鈴猫「ひとり?」

ともき「いや、そこで……」

紅「よーす」

鈴猫「皇くんも一緒だったんだ。」

紅「悠にふられちゃってさ」

鈴猫「ふられた?」

ともき「なんか、悠達焼き肉いって全員でボウリングしてるらしい」

紅「俺も誘ってくれたらいいのによぅ」

ともき「悠がわざわざ人に連絡取ってまで遊ぶとは思えないけどな。多分その場にいたメンツで飯食いに行ったノリで遊んでるんだろうし」

鈴猫「それっぽいね。」

紅「だろなぁー。こっちが悠に電話したってつながらないのに、摩耶君に電話してみたらいっしょに居るとかいうんだし」

ともき「悠と予定作りたいなら前々日の深夜前にメールを送っておくのが一番だぞ。用事があるから電話しろって最悪次の日の深夜までには一回だけ電話かかってくるから」

紅「それ、なんの都市伝説だ?昔はやったエンジェル様とか呼び出す行動か?」

ともき「俺にいわれても困る。顔突き合わす以外だとアレと連絡を取るのはよっぽど難しいぞ。」

鈴猫「未確認生物みたい…。」

ともき「近くにいるのに遠いって感じですから……あ、でも、確実に電話がつながる方法もありましたよ」

紅「なんだ?」

ともき「トラブル背負っての相談」

紅「なるほど、そりゃ確実だ」

鈴猫「気軽ではないけどね」

紅「話しは変わるけど……花王ってもう悠諦めたのか?」

鈴猫「ブッ///」

ともき「盛大に吹きだしましたね…。」

紅「花王の吹き芸久しぶりに見た。」

鈴猫「ふ、吹き芸じゃないし!!」

澪「キッチンペーパー買い込んどいて良かったですね」

美喜「吹かれないに越したことは無いんだけどね…。」

鈴猫「ごめんなさい…。」

ともき「なんで、また、そんなこと聞いたんだ?」

紅「いや、一向に進展ないし。諦めたのかなーって」

鈴猫「あ、諦めて何かいません!!」

ともき「でしょうね。」

紅「その割には進展しないよな。」

鈴猫「……」

ともき「悠、相手ならしかたないだろ。……俺がフォローするのも変だけど」

鈴猫「なんか……ごめんね」

ともき「い、いや、謝らないでくださいよ」

紅「あはは」

ともき「なんで笑ってるんだ……」

紅「いつもどおりに面白かったからかな。」

鈴猫「いつもどおりに面白……」

ともき「もはや鈴猫さんの恋愛事情は笑いのネタなのか?」

紅「……違うのか?」

ともき「そんな真顔で問われても……」

鈴猫「……」

紅「あ、じゃあ、花王さ、悠に電話してみて万が一でたらデートに誘ってみたらどうだ?」

鈴猫「ええぇ!?」

紅「どーせでないって」

ともき「……出ない方を前提だな。」

鈴猫「よ、よぉーし……。出ないなら」

ともき「鈴猫さんもワケわからなくなってません?」
鈴猫「……」
プルル…プルル…

紅「出ないな」

ともき「出ないよなぁ……」

鈴猫「ふぅ…。」

悠『もしもし?』

鈴猫「ひゃい!?」

ともき「出た!?」

紅「お!」

悠『もしもし?鈴猫?おーい?』

鈴猫「あ、ゆ、ゆ、ゆ……」

悠『ゆゆゆ?電波悪いのか?聞こえてるか?』

鈴猫「き、きこえてるよ!どしたの?!」

悠『どしたの……って、こっちなんだが、明けましておめでとう。今年もよろしくな』

鈴猫「あ、うん!明けましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。」

悠『それじゃあな』

鈴猫「うん、またね。」

紅「って、をぃ!」

鈴猫「えへへ」

ともき「本人は満足してるみたいだ……。」
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