ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ー池袋西口公園(12/31/昼)ー

悠「やっぱ池袋はひと多いな」

白巳「おおいなぁ」

悠「寒くないか」

白巳「ねむい。」

悠「起きててくれ」

白巳「努力はする。努力は……」

悠「頼りない努力だな」

亮「あ、悠」

悠「あー?おー、亮」

亮「何してるんだ。またトラブルか?」

悠「今年の仕事(トラブル)はもう結構だよ。家にいると大掃除の邪魔だから追い出されただけだ」

亮「堂々と言う事じゃないだろ」

悠「いいんだよ。追い出されたのが建前であいさつ回りに出たんだし。」

亮「普通新年にやるんじゃないのか?」

悠「新年一発目に会えるかどうか分からないから今回っとくんだよ」

亮「どういう理屈なんだか…」

悠「そっちこそなにしてんだ」

亮「羅漢館長の所に顔出しとこと思ってさ。」

悠「お~エライ」

崇「それに引き換えお前はダメだな」

悠「崇…?」

亮「崇さん」

崇「話してるのは勝手だがガキから目を離すな。どこかに行きかけてたぞ」

本郷「ふっ」

白巳「……」

悠「なっ、しろみ……」

白巳「あはは」

悠「笑ってごまかすなよ」

崇「お前が目を離すなよ」

悠「……そうだな、スマン。」

白巳「なんで謝るの?」

悠「なんでって……まぁいいや。これからは動くならおれにひとこえかけろ。もしくは手をつないでることいいな?」

白巳「了解」

亮「その子は?」

悠「ちょっとした知り合いだ。崇と本郷も世話になっ……って、もういねーし!」

白巳「ねーし!」

亮「じ、そろそろいくわ。」

悠「おう、良いお歳を」

亮「そっちもな」

悠「さて、昼にはちと早いがとりあえず……腹ごしらえしてからうろうろするか」

白巳「買い物?」

悠「いや、食い物だ。」

白巳「血?」

悠「それは100万歩譲って飲み物だ。もっと固形物」

白巳「レバ刺?」

悠「固形にはなったけど濃いな……。っか、ここらでレバ刺が食える場所はもうないな。ちょっと裏通りいけばあるかもだけど」

白巳「ふあぁ……」

悠「興味なしか……。いいや、いくぞ」

白巳「んゅ……」

悠「歩きながら寝ない」

白巳「だっこは?」

悠「ちょっと早いな」

白巳「残念、またお願いする」

悠「そうしてくれ。歩くのも楽しいぞ」

白巳「ふあぁ……」

悠「……」
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