ｰ小鳥遊邸:広間(12/31/朝)ｰ

悠「ふぁーぁ……」

白巳「んぬ～……眠」

悠「お前……寝て起きて寝るっみたいな生活になってぞ。おれですらたまにはこうやって規則正しく起きるんだから、少しは……」

白巳「ぐー……」

悠「人の足を支えにして寝ない!」

白巳「む～……抱っこ」

悠「はぁ……はいはい。」

窈「やぁ、おはよう」

悠「なんで居るんだよ」

窈「朝食を一緒にと思って」

悠「……もう何も言わんけどさ。頼むから犯罪的なことせんでくれよ」

窈「生まれて一度も警察に世話になったことはないよ」

悠「嫌味かこの野郎」

楓子「おや、師匠!こんな朝から起きてるなんて!おはようございますやよ!」

悠「おはよ。お前は朝から元気だな」

影子「はぁはぁはぁはぁ…」

悠「カゲコは喘いでるんだ?」

影子「へんな……いい方…すん…なっ。あとカゲコじゃ……ねーし。」

駒裡「デコさんとジョギングに出てたんですよね。」

影子「二度と……いかねぇ…はぁはぁ」

楓子「カゲコさん、体力落ちてませんかやよ?」

悠「どっかの引きこもりと一緒に引きこもってるからだぞ。適度に運動しとけよ」

悠(女)「誰が引きこもりだ。あーしは全然プロポーション崩れてねーし」

悠「ほーら、ちゃんと飯も食え。肉ジュースばっかりはダメだぞ」

白巳「ふぁーい」

ゆうな「ドンマイ」

悠(女)「ぬぬぬ!パパゴッコが板についてきおってからに」

ゆうな「つまり……新しい妹!」

真桜「馬鹿言ってないでとっとと喰ってとっとと大掃除終わらせろなの」

窈「いいねぇ、こういうの。」

悠「騒がしいだけだよ」

真桜「悠」

悠「あー?」

真桜「出かけるのかなの」

悠「ちっとあいさつ回りにな、出かけるつもりだが。」

真桜「なら、羅橋を連れてろなの。大掃除中邪魔になるなの」

悠「コラコラ、邪魔とかいわないの」

真桜「お前のことなの」

悠「おれかよ!!」

白巳「けぷっ……ごちそうさまでした!」

窈「可愛いなぁ。」

悠「……」

窈「ん、どした?」

悠「いや、別に……」

窈「幼いっていいよな。」

楓子「あぁ!だから「窈」って名前の中に「幼」って字がはいってるんですねやよ」

影子「なんでやねん」

悠「名は体を表すか……」

ゆうな「ねーねー、次は「や」のつく人が家くるの?」

悠「不吉なこといわんでくれ」

窈「無きしにも有らずな可能性が怖いよな。親父……弥一さんの事だし」

悠「オヤジでもいいぞ。別に」

窈「はは…」

楓子「「や」で一文字の名前……「刃」とかどうですやよ?」

影子「「軅」」

駒裡「えーとじゃあ「薬」」

真桜「「箭」なの」

ゆうな「「萃」とかカッコよくない?」

白巳「爕～!」

悠「お前らな……っか、刃(やいば)とかはともかく、軅(やがて)とか薬(やく)とか箭(やだけ)とか萃(やつれる)とか……読めないだろ。白巳に至っては爕(やわらげる)なん漢字よく知ってたな」

悠(女)「何にしてもうちの血筋絡みの騒動はもういいよ。」