ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

-ラスタ・ラヴー

悠「へい、らっしゃい。」
紅「大将、マグロ一貫」

千夜「いつからここは寿司屋になったんだ。」

悠「さすがに寿司は出ないな。酒ならでるけど」

紅「じゃ、なんかよろしく」

千夜「……俺はソーダ水」

悠「はいよ。じゃ、ウォッカソーダとソーダ水だ。」
ウォッカソーダ
14度辛口ビルド

ウォッカ45ml
ソーダ適量
スライスレモン

氷を入れたグラスにウォッカを注ぎ、冷えたソーダで満たして軽くステアする。

悠「無味無臭のウォッカをソーダで割っただけのシンプルカクテルだ。ほとんど味がしないほどクリアーな味わいは、渇いた喉を潤すのに最適だ。」

紅「だけど、キッチリバイトしてるのが悠らしいよな。」

千夜「タダ働きなのによくやるな」

悠「その変わり店の酒飲み放題だし。」

美喜「そんな約束はしたおぼえ無いけど?」

悠「おっと、オーナーのお帰りだ。」

紅「よっす。美喜、澪。盆休みは楽しめたか。」

澪「はい、お陰さまで」

美喜「って言ってもアンタ達はまだ夏休みでしょ。私は普通に明日から仕事なんだから」

悠「仕事っても動いてないくせに。」

美喜「なんかいった?」

悠「小麦色に焼けた肌が魅力的っていいました。」

美喜「あ、そう?」

千夜「……(二枚舌いや、八枚舌男に単純女だな。)」

紅「皆けっこう焼けてるのに何で悠は焼けてないんだ。」

悠「美白美人だからさ。」

澪「悠、ツッコミいないから。」

悠「ちっ。」

千夜「お前は何がしたいんだよ……。」

悠「まぁ、冗談は置いといて日中は家から出ないからな。」

美喜「長期休暇で昼夜逆転する典型的な夜行性タイプね。」

悠「いいじゃんかよー。熱い中うろうろしなくても、涼しくなってからでー。」

澪「わー…ダメ人間だ。」

悠「いやぁ…はは。」

千夜「なんで今照れた?」

悠「それにしても盆を過ぎたら暇だよな。いや、今までも暇だったけど」

紅「俺は盆とかなんも無かったから変わらずって感じだな。」

悠「祭りとか行かないのか?」

紅「祭りあったんだ。」

美喜「紅は紅でどっかずれてるわね。」

澪「千夜さんは祭りとかいきました?」

千夜「そーゆー日は客が多い。祭りより店だ。」

悠「どいつもコイツもロマンスは無しかよ。つまんないなぁ」

美喜「そーゆーアンタは?どうせ、祭りとかいって騒いだんでしょ。」

悠「……。」

澪「どした?」

悠「いやー…祭りってさ基本的屋の縄張りを仕切るのがヤクザなんだよ。とくに規模がでかいのは色んな組が出張るだろ…。」

紅「そうだな。」

悠「怖いから行ってないんだよね。祭り。」

美喜「なんで?」

悠「滅多には無いんだけど……一ノ瀬組系列の輩に見つかったら連れてこうとするんだよ…俺のこと。カタギの一般人だぜ?たしかに、拳二とは面識あるし、少しばかり力を貸した事はあるけど……彫り物だらけの屋形船に連れ込まれるのは勘弁だよ…」

澪「……」

千夜「……」

紅「……」

美喜「ドンマイ。」
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