ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ー小鳥遊邸:悠の部屋(12/29/昼)ー

ドッドッ……
カンカン……
バタバタ……

悠「ん~……うるさいなぁ……なんだよ人が寝てるのに……」

白巳「しゅぴ……しゅぴー……」

悠「寝苦しいと思ったら人の腹の上で寝てるし……そこはマリオ優先なんだぞ……全然来てくれないけど」

白巳「しゅぴ……しゆぴー……だらー」

悠「あーぁ……涎が…涎がぁ……」

白巳「しゅぴぴ……えへー……」

ドタドタ……

悠「しっかし、なんださっきから隣の空き屋、解体工事でもしてんのか?」

ガララ……

窈「あ、おーい。悠~」

ピシャ……

悠「……見間違いかな。なんか今、居たような。寝ぼけてるのかな……すーはー、すーはー……よし、深呼吸して、落ち着いてもう一回窓開けたら……。」

がらら……

窈「おーい!悠~!今日からよろしくな~」

悠「夢じゃなーし!!」

白巳「ふぁ…?」

悠「おい、なにしてる!」

窈「今日から此処で暮らすことにしたんだ。お隣同士仲良くやろうな。」

悠「はぁ?!」

白巳「ん~……あ、悠おあよぉ」

悠「あ、おはよう……じゃなくて、お前、ちょそっち行くから待ってろよ!!」

窈「分かった。じゃ、俺も下に行くよ」

悠「アイツ何考えてるんだ……」

白巳「んっー……」

グィッ!

悠「お前はお前でなにしようとしとんじゃい」

白巳「ちゅー」

悠「バカやってないで、そこのスボン取ってくれ」

白巳「はーい」

悠「ったく、中も外も……何なんだ。」






ー小鳥遊邸(お隣)ー

窈「やあ、まだ片づけ終わってないからお茶はちょっと出せないんだけど……」

悠「そうじゃねーよ」

窈「あ、これ、つまらないものですけど」

悠「あ、ご丁寧にどうも……っでも、無くて!!」

窈「どうしたの?」

悠「なんで隣になんて越してきた」

窈「良い物件だったから。作りは古いけど全然大きい一戸建て、しかも庭庭つきなんて超良いじゃない。」

悠「会話しろや!」

窈「別に深い理由はないさ。ただ、仲良くしたいだけ。もしかしたら、俺も何か力になれるかもしれないし。」

悠「……はぁ、まぁいいけどさ。」

窈「ところで、悠の部屋ってさっきの場所なんだよな」

悠「そうだ。」

窈「橋かけていい?即遊びに行けるように」

悠「隣の窓から入ってきていいのはちょっとおせっかいで可愛いのに素直じゃない幼馴染だけだ」

窈「あー、テンプレだね。そういうのが好み?」

悠「紹介してくれるのか」

窈「幼馴染の紹介って不可能でしょ」

悠「いや、そこは除いておっせかいで可愛いけどちょっと素直じゃない系の女の子とか」

窈「可愛い子は確かにいっぱいいるけど……」

悠「いいよなー。アイドルだらけって」

窈「はは、悠」

悠「ん?」

窈「事務所の女の子(アイドル)に手を出したら……社会的に終わるから、俺も女の子も」

悠「……なんか、スマン。」
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