ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ー???(12/2?/?)ー

悠「……」

柏「目隠しをとれ」

悠「っ……うす暗っ。っか、もっと丁重に扱え!!」

白巳「さむぃ~」

柏「……」

悠「オイコラ、待てよ!」

柏「……」

ドゴッ!
悠「んっ!?」

柏「怪我人がいきがるな……。」

悠「ぐっぅ……てめっ…」

柏「ふんっ」

白巳「お腹蹴られちゃったね。ちゅ」

悠「っ……キスはやめろ。痛っ……」

崇「元気そうだな」

悠「た、崇?」

崇「しかも女連れか……くく、邪魔したかな」

白巳「だ・あ・れ?」

悠「っ……なんで崇が」

崇「断片的に話しあっても仕方ない。車に乗れ、なかで話すぞ」

本郷「ふっ……」





ー池袋界隈:メルセデス車内(12/28/早朝)ー

崇「俺なりに推理してみた。あの日、手負いのお前が影も形も消えた理由を、お前がいくら人からかけ離れていても平然と歩いて帰れる訳が無い。なのに、完璧に証拠も残さず消えた。そんなことができる人間は数少ない。」

悠「それで柏に目星を付けたのか」

崇「餌を放りこんで揺らしてみようかと思ったら、何の取引も無くお前を渡してきて驚いた」

悠「こっちはお前がおれの為に動いてることに驚きだよ」

崇「くくっ」

悠「なんだよ」

崇「お前が勝って金と、ついでに金づるが手に入った。その貸しを返してやっただけだ」

悠「少しでも友人と思ったおれが馬鹿だったよ」

崇「……お前のことが心配でいても経っても居られなかった。怪我もしていたしな」

悠「え……」

崇「っと、でもいって欲しいのか?」

悠「いや……気持ち悪いからいい」

崇「そうだろ。見てみろ、お前のせいで鳥肌がでた」

悠「おれのせいかよ……。」

白巳「ぢゅるる……。」

崇「ところで……さっきから気味の悪い物を呑んでる女は誰だ?」

悠「……吸血蛇女」

崇「なに?」

悠「好血症って知ってるか?」

崇「いや」

悠「中毒というほどじゃないが血液を飲みたくなる症状だ。この子はそれらしい。今飲んでるのは……」

白巳「動物のお肉をジュースにしたもの、分量はハラミ:6レバー:3抗生物質類:1。」

悠「ちょっと、後ろでいてくれ」

白巳「は~い。ちゅ」

悠「っ……コラっ!」

白巳「えへへ~」

悠「たくっ、うぅ…血生臭い」

崇「ずいぶんと女の趣味が変わったな」

悠「妙なこというな。成り行きだ……。ティッシュかなんかあるか?」

崇「どこに送ればいい?」

悠「無視かよ……とりあえず、家で頼む」

崇「だとよ」

本郷「ふっ」

崇「なら、お前の家でゆっくりと話しを聞こう。」

悠「はぁ…」

白巳「ふふ、ふんふふ~ん♪ぢゅるる♪」
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