ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】2

-ラスタ・ラヴー

亮「エースのワンペア」

ともき「KINGのスリーカード」

悠「フラッシュ。」

亮「また負けた…くそ~これで四連続かよ」

悠「いっひっひ。亮はどんなに手が悪くても勝負しようとするから負けるんだよ。ちゃんと引き際を考えないと。」

ともき「たしかにツーペアでもベットするからな」

亮「ポーカーは止めようぜ。別のゲームにしよう」

ともき「別のゲームって、ババ抜きか?それとも三人で大富豪とか?」

亮「トランプは止めようぜ。悠に勝てない。」

ともき「他のでも結果は同じような気がするけど」

悠「じゃあ、山取りでもするか」

ともき「山取り?」

悠「あぁ、使うのは何でも良いんだけど……おっ、マッチがあった。これでやるか。まずマッチ棒を三つの山にわける。この時ひと山が何本でも構わない」

亮「ふんふん」

悠「あとは交互にこの三つの山からマッチ棒を取っていくだけの簡単なゲームだ。」

ともき「他に細かいルールは?」

悠「まず勝敗は最後に棒が取れなかった方の負け。次に1、2、3と山があるがひと山からはいくつ取っても良い。例えばあるだけとってもいいし一本だけでもOK。だけど、最低一本は取らないといけない。最後にばらばらに取るのは無し。1の山から一本、2の山から三本はだめ。1の山なら1の山から、2の山なら2の山からが原則。」

亮「オッケーわかった。」

悠「よし、じゃやってみるか。」

……数分後

亮「どーしても負ける」

悠「俺の勝ち」

亮「なんでだー!!」

ともき「……これ勝ちの法則が有るんだな。」

悠「ああ。」

亮「は?法則?」

ともき「つまり、先行の場合は最後取り終える前が山1に一本、山2に二本の形になってれば絶対に勝ちなんだ。そうなるように引かせれば良いわけだ。」

亮「そんな引き方できるのか?」

ともき「やってた奴はそこにいる」

悠「コツさえつかめば誰でも出来るテクだけどな。ようは技術力だな。」

亮「じゃあ…はじめから俺に勝機は無かったわけか?」

悠「まぁ、そうなるな。」

亮「コノヤロー」

悠「そう騒ぐなよ。俺にはテク(技術)しか無いんだから。俺となにかゲームするときはルールを理解するんじゃなくサマをやらないかを注意しないと」

亮「だからって、ダチ相手に本気で仕掛けるな!」

ともき「あはは。」

悠「いやいや、亮一つ教えといてやる。天才は初太刀で殺すこれが鉄則だ。反撃の隙を与えるな。どんな勝負事でも、相手が強ければ強いほど先手必勝で機転を制し、反撃の隙を与えないように一気に攻勢をかける一撃必殺で勝負を決める。つまり初太刀で殺すことは勝利のセオリー。勝負の行方を左右する最初のポイントを見極め、相手に先んじてそれを制する側が勝者になるんだぜ。」

ともき「……」

亮「……」

悠「ちなみに俺は麻雀である奴を初太刀で殺そうとして殺されたことしかない。」
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