ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(12/25/夜)ー

悠「このラスク美味っ…」

氷室「よろこんでいただけたなら幸いです」

拳二「よくそんな甘ったるそうなの食えるな。」

悠「サクサクがハンパねぇぞ」

拳二「ゴリゴリだろ。」

崇「揃ってるな」

悠「サクサクサクサク」

崇「……」

悠「食う?」

崇「いらん。土産ならもう受け取った」

氷室「崇には肉まんとラスクをあげたんですよ」

悠「へー…サクサクサク」

崇「もうすぐ真夜中だな」

悠「んー……はぁ。眠い」

崇「やる気十分で結構だ。」

拳二「崇よぉ、本気でやらせるのか?」

崇「当然だ。」

拳二「きな臭い噂が飛び交ってるの知ってるだろ」

悠「きな臭い?」

拳二「事故に見せかけて殺す」

悠「おっかないな」

拳二「お前な……冗談じゃないんだぞ」

氷室「ですが、どんな事故に見せかけてもタイマンなんですよね?なら、いきなり後ろから刺されたりはしないでしょう」

悠「氷室さん……アナタに言われると凄く怖いです」

氷室「おや、どうしてでしょうか」

悠「……えーと、しかし、分かんないな。なんで命まで狙われなきゃならないんだ?」

崇「お前が死ねば本当にお前に成り代われるとでも思ってるんじゃないか。くくっ」

悠「笑えねー」

氷室「成り代わりですか、なんだかホラー映画みたいですね」

悠「自分と似た奴が勝手してるってだけでホラーっすよ」

拳二「そんなこといったらお前の片割れなんかどう説明する」

悠「……」

崇「ま、なんにしてもお前は自分のことだけに集中してろ。周りのことはこっちで調べといてやる」

悠「へいへい。」

寅「……」

紅「ちゃーす。お、悠まだ居るな」

悠「あー……まだ生きてるよ」

寅「殺しても死なないだろ」

悠「心の臓腑が止まれば死んぢゃうよ」

崇「そろそろ行くか。本郷、車をまわして来い」

本郷「ふっ…」

悠「……はぁ眠たい」

紅「よゆーだな」

悠「眠たいだけさ」

寅「足元すくわれんなよ」

悠「寅ちゃんが心配してくれるなんて嬉しいねぇ」

寅「その減らず口を止めるのは俺なだけだ」

悠「藪蛇だった……。」

紅「藪寅じゃね?」

拳二「かっかっか。上手いな」

悠「どこがだよ」

崇「お前らはどうする一緒に乗って行くか?」

紅「もちろん。」

氷室「私はあとから千夜君といきますので、落ち合えたらまた会いましょう」

拳二「俺ぁ……ちぃーっと歩いてからにする。」
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