ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5
ーラスタ・ラヴ(12/20/夜)ー
崇「これにて定例会を終了する。各自自由解散」
「「「おすっ(はいです、ういっす)!」」」
拳二「これだけ見てるとそこらの商業ヤクザより、きっちり足並みがそろってんなぁ」
崇「人を動かす才の無い奴は自分ひとりで何でもできると勘違いする、もしくは、後手後手の卑怯な事しかできない奴、金の力にしか頼れない奴らのどれかだ。適度に下を従わせ、上にはしっかりと立場を分からせて時には競い合わせる。それだけだ。」
崇「かっかっか。なぁるほどな」
後楽「いや、それだけじゃないぜ」
紅「おっさん……居たのか」
本郷「……」
宮塚「……」
炎銃「……」
後楽「おっとおっと、待ってくんな。おじさんは君らには何にもちょっかい出さないって」
崇「やめろ。そいつはこの世の者じゃない相手にするだけ無駄だ」
拳二「崇、お前もついにオカルト何か信じるようになったのか」
崇「信じる信じない以前にそこに居る。それだけだ。それに……俺にはただのおっさんにしか思えないしな」
拳二「なるほどな」
崇「邪魔になるようならそのとき対処したらいい。」
後楽「怖いねぇ」
紅「……狸って食えるのかな」
炎銃「あんな爺狸の肉何か喰えないだろ。それよか毛皮なら売れんじゃね?」
後楽「本当にお前ら呪ってやろうか……。」
禅「……」
崇「さて、落ち着いたところで報告を聞こうか」
禅「は……い。その前に……ひとり……ご紹介…し…ます」
パンパン!
鉢巻きの女「失礼いたします」
ペコっ!
炎銃「禅が女を紹介……明日は嵐か?」
禅「俺の……隊の……箒鳥走(ほうきとりらん)。役割は……飛脚…で……す。」
走「はい。」
崇「それで?」
走「はい、調査報告させていただきます。タカナシユウ(仮)本名不明、年齢、経歴も不明」
炎銃「なんも分かってネェじゃねーか」
走「すいません。ですが、タカナシユウの名を使っていてそれでも名前があがらなかった理由がわかりました。」
崇「ほう」
走「都内数百に及ぶ武術、格闘技の道場、ジム、所属会員を調べたところ、数件の道場にタカナシユウの名を確認しました。」
崇「なんの道場だ」
走「柔道、空手、ボクシング、柔術、キックボクシング、古武術といったところです。」
拳二「へー随分と欲張ってるな」
走「とろがです。彼は所属していながら一切の試合をしていません」
拳二「実力はどうなんでぃ?」
走「それが奇妙なことに全国レベルという訳では無いのでしょうが、どの道場、ジムでも実力はトップをキープしているようです。」
紅「わかんねぇな」
炎銃「何を意味してんだよ」
走「明白です。彼はチャンピオンを目指しているわけではない。」
炎銃「は?」
紅「ん?」
崇「なるほど、見えてきた……そういうことか。」
拳二「あぁん?」
走「彼、タカナシユウかオモシロイ言葉を残してます。」
崇「ほう……どんなだ……?」
走「全科目に100点をとる必要はない。100点満点と闘うなら20点ずつを六課目。合計120点。物理的に勝ちは転がりこむ」
崇「ほう、故に六課目か……」
走「武を足し算として捉える短絡さはともかくとして、小鳥遊悠らしさを、タカナシユウ性で、実に分かりやすく表現した言葉と言えます。そして彼は今その言葉通りの現実を……成し遂げつつあります。」
崇「これにて定例会を終了する。各自自由解散」
「「「おすっ(はいです、ういっす)!」」」
拳二「これだけ見てるとそこらの商業ヤクザより、きっちり足並みがそろってんなぁ」
崇「人を動かす才の無い奴は自分ひとりで何でもできると勘違いする、もしくは、後手後手の卑怯な事しかできない奴、金の力にしか頼れない奴らのどれかだ。適度に下を従わせ、上にはしっかりと立場を分からせて時には競い合わせる。それだけだ。」
崇「かっかっか。なぁるほどな」
後楽「いや、それだけじゃないぜ」
紅「おっさん……居たのか」
本郷「……」
宮塚「……」
炎銃「……」
後楽「おっとおっと、待ってくんな。おじさんは君らには何にもちょっかい出さないって」
崇「やめろ。そいつはこの世の者じゃない相手にするだけ無駄だ」
拳二「崇、お前もついにオカルト何か信じるようになったのか」
崇「信じる信じない以前にそこに居る。それだけだ。それに……俺にはただのおっさんにしか思えないしな」
拳二「なるほどな」
崇「邪魔になるようならそのとき対処したらいい。」
後楽「怖いねぇ」
紅「……狸って食えるのかな」
炎銃「あんな爺狸の肉何か喰えないだろ。それよか毛皮なら売れんじゃね?」
後楽「本当にお前ら呪ってやろうか……。」
禅「……」
崇「さて、落ち着いたところで報告を聞こうか」
禅「は……い。その前に……ひとり……ご紹介…し…ます」
パンパン!
鉢巻きの女「失礼いたします」
ペコっ!
炎銃「禅が女を紹介……明日は嵐か?」
禅「俺の……隊の……箒鳥走(ほうきとりらん)。役割は……飛脚…で……す。」
走「はい。」
崇「それで?」
走「はい、調査報告させていただきます。タカナシユウ(仮)本名不明、年齢、経歴も不明」
炎銃「なんも分かってネェじゃねーか」
走「すいません。ですが、タカナシユウの名を使っていてそれでも名前があがらなかった理由がわかりました。」
崇「ほう」
走「都内数百に及ぶ武術、格闘技の道場、ジム、所属会員を調べたところ、数件の道場にタカナシユウの名を確認しました。」
崇「なんの道場だ」
走「柔道、空手、ボクシング、柔術、キックボクシング、古武術といったところです。」
拳二「へー随分と欲張ってるな」
走「とろがです。彼は所属していながら一切の試合をしていません」
拳二「実力はどうなんでぃ?」
走「それが奇妙なことに全国レベルという訳では無いのでしょうが、どの道場、ジムでも実力はトップをキープしているようです。」
紅「わかんねぇな」
炎銃「何を意味してんだよ」
走「明白です。彼はチャンピオンを目指しているわけではない。」
炎銃「は?」
紅「ん?」
崇「なるほど、見えてきた……そういうことか。」
拳二「あぁん?」
走「彼、タカナシユウかオモシロイ言葉を残してます。」
崇「ほう……どんなだ……?」
走「全科目に100点をとる必要はない。100点満点と闘うなら20点ずつを六課目。合計120点。物理的に勝ちは転がりこむ」
崇「ほう、故に六課目か……」
走「武を足し算として捉える短絡さはともかくとして、小鳥遊悠らしさを、タカナシユウ性で、実に分かりやすく表現した言葉と言えます。そして彼は今その言葉通りの現実を……成し遂げつつあります。」