ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(12/18/夜)ー

悠「鋼鉄の灰皿とガラスの灰皿」

千夜「……?」

悠「鋼鉄の方が絶対攻撃力高いのにガラス製の灰皿のが痛そうに感じるのはどうしてだろうな」

鈴猫「テレビとかで凶器に使われてるのがガラス製だからじゃない?」

悠「血が着いてたらやたら痛々しく見えるしな」

千夜「どっちでも角で殴ったら結果は同じだろ」

悠「身も蓋も無いこというよな」

千夜「ふん。」

鈴猫「でも、なんでそんな事を考えたの?」

悠「なんとなく」

鈴猫「なんとなくって……」

悠「細かいことが気になるのが僕の悪い癖」

鈴猫「右京さん?」

悠「お、よく分かったな」

鈴猫「最近のは見てるから。悠も相棒好きなの?」

悠「いや、そんなことないぞ。レンタルでシーズンワンから全部見て映画は見にいったくらいにしか」

千夜「大好きなんじゃねぇかよ」

悠「HAHAHA~」

鈴猫「悠ってさ、そういうドラマとか好きだよね」

悠「まぁ、人並みにはな」

千夜「お前の人並みは人並みじゃねーだろ」

悠「今日はいちいち突っかかってくるね。」

千夜「……」

悠「おれが好きなのか?」

千夜「しゃっ!!」

ドゴッっっっ!!
悠「!?」

千夜「寝てろっ!」

澪「毎度あり~」

悠「うわぁ……。目の中にキンキン蠅が飛んでる……。」

鈴猫「だ、大丈夫?」

悠「だいじょばないです」

美喜「ほぼノーモーションだったわね。頭掴んでそのまま膝に持っていくまで」

悠「うぅ…額ならまだしもご丁寧に鼻のうえの方に当てていくんだもんなぁ」

澪「額なら受け止めてる自信あったのか……」

悠「こんなこともあろうかと頭蓋骨を仕込んであるんだ」

鈴猫「なるほど……。ん?」

美喜「頭蓋骨は誰にでもあるっーの」

悠「ぅー…痛っ」

鈴猫「本当に大丈夫?」

澪「ボケる余裕あるんだから平気だよ」

悠「ここは平気じゃない部位だよ……。」

鈴猫「冷やす?美喜、氷ちょうだい」

美喜「めんど……」

鈴猫「早く」

美喜「はいはい……。」

悠「あー、いいよ、いいよ。」

美喜「いいわよ。ちょうどブロックアイス砕くつもりだったし。はい、じっとして」

悠「それは氷塊でぶん殴るって事だろバーロー」

美喜「ええ」

悠「ナチュラルに返事しないでいただきたい」

澪「っていうか、もう痛くないんだろ」

悠「おお、いつのまにやら治ってる」

鈴猫「えぇ……」

悠「しかし、千夜ちゃんも容赦ないよな。ワンテンポ置かずに蹴ってくるなんて」

鈴猫「変なこといわなきゃいいのに」

悠「変なことじゃなく素朴な疑問を聞いただけだよ。好きなのかっていう……普通に気楽に答えてくれたらいいのに」

鈴猫「……」

澪「答えづらいだろ」

悠「そうかな?」

鈴猫「そうだよ…。」
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