ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ー焼き肉屋:鉄ー

悠「寒い日は肉だよな肉」

ごおぉぉ!

寅「おい、炭になってぞ」

悠「ホルモンはがっつり焼けば焼くほど美味いんだよ」

金剛「ホルモンタレと塩お待ちどうさん」

悠「サンキュ」

寅「よく食えるな……」

金剛「なんだ、ホルモンダメなのか」

寅「レバーとか気持ち悪くて嫌だ」

悠「美味いのに」

寅「俺は赤身肉でいい」

金剛「それにしても、ホルモンだからって焼き過ぎだろ」

悠「いやいや、こんぐらい焼いた方が美味いっての。ほら、食ってみろ」

寅「いれんな!っーてか表面真っ黒じゃねぇか。」

悠「いいから、いいから」

寅「……あむ。」

悠「どうよ」

寅「意外と……美味いな」

金剛「うちのはいい肉使ってるからな」

悠「おれの焼き方もいいんだよ」

ササっ

寅「あっ。てめ……」

悠「うん、美味い」

金剛「狙い定めとかないとコイツはガンガン食うぞ。最後は生でいくしな」

悠「血の滴るのをぐちゃぐちゃとな」

金剛「……やめろよ」

悠「言い出したのは金剛なんだからちゃんと処理しろ」

寅「お前ならやりかねない」

悠「するか!!」

金剛「タン塩焦げてるぞ」

悠「キャーッチ&捕食!!」

寅「静かに食えないのか」

悠「野郎だけで無言で焼き肉喰ってるのとか嫌だろ」

金剛「そういえばどういう経緯できたんだ?」

悠「いや、普通に焼き肉喰いたい!!って気持ちになったから来たのさ」

寅「たまたまあって、出会いがしらに肉食いに行くぞとかいわれて着いてきた」

金剛「ある意味、迷惑だな」

ガシャン!!

悠「何だ?」

金剛「チッ、うっとうしい酔っ払いが居るんだよ」

寅「絞めあげたらいいだろ」

金剛「客にそんなことできるか……って、悠?」





金髪のガキ「だぁーからぁー……俺は言ってやったんだよお前みたいなブスとつき合えるかって!」

茶髪のガキ「ぎゃはは」

チンピラ「ひでー」

金髪のガキ「ブスにブスっていって酷くないもーん」

悠「じゃあ、馬鹿に馬鹿っていってもいいんだよねー」

ジュ……

金髪のガキ「あぢ?!」

悠「あ、すいませーん。焼けたトングが当たっちゃいました。」

チンピラ「何だテメェ!!」

悠「まーまー、話しは外でしようよ。店の中じゃアレだし」

茶髪のガキ「上等だ!!うぜぇ髪しやがって!!」




~数分後~



悠「うー寒、寒……また、風吹いてきたよ。あ、金剛さっきの人らのお勘定と迷惑かけたお詫びだって」

金剛「三万て……ぎりぎりじゃねぇかよ」

悠「それだけしか入って無かったし」

警察官「あの、すいません。」

金剛「はい?」

警察官「このお店の前で喧嘩してると通報受けたのですが、大丈夫でしょうか?」

悠「いやー、別に何にも聞こえなかったですけど……なぁ?」

金剛「どこの馬鹿だ。」

警察官「そうですか。では、失礼します」

寅「……お前いっつもそういうことしてるのか?」

悠「なにが?」

寅「……」
40/100ページ
スキ