ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(12/9/夜)ー

悠「じゃんけん……」

拳二「ポン!って……負けかよ」

悠「ほれ、買いに行って来い」

拳二「ちくしょー……憶えてろよ」

悠「帰ってくるまでは憶えてるよ」

紅「おっと……」

拳二「お!!おい、ジャンケン」

紅「ポン。勝った」

拳二「……」

悠「三人前だ。」

拳二「うっせー!わーってるよ!!」

紅「……なんだ?」

悠「小腹が空いたって話しになって、たこ焼き買いに行くジャンケン」

紅「じゃあ、負けてたら俺が行かされてたのか」

悠「ナイス勝利」

紅「おう」

悠「まぁ、拳二の場合はパー出せばほぼ勝てるけどな」

紅「そういえば今さっきもパーで勝った」

悠「癖か何か知らないが一手目は90%くらいの確率でグー出すんだよ」

澪「それを知っててジャンケンさせるんだもんな」

悠「乗ってきたのは拳二だし。10%は奴の勝だった。……てのはあくまでおれの演算だ。実際には拳二がパーを出すか、チョキを出すか、グーを出すかは分からない」

紅「パンドラの箱だっけ」

悠「絶望が溢れだすのか?」

紅「ん?ほら、あの、箱の中の猫が死ぬかって奴」

澪「もしかしてシュレーディンガーの猫かな」

紅「それそれ」

悠「アレはアレで解釈も色々あるからな。例えば……」

紅「難しい話しはいらないぞ」

悠「うぉい」

拳二「買ってきたぞコラ!!」

紅「おっさん、お疲れ」

拳二「チッ、なんでお前の分まで買って来なくちゃならないんだ」

紅「おっさんが勝手に仕掛けて、勝手に負けたんじゃん」

拳二「ん~~……」

悠「いいからタコ焼き寄越せよ」

拳二「お前はもう少し年上を敬え!!!」

悠「アリガトウゴザイマス」

拳二「……」

紅「おっさん、肩が震えてるぞ」

拳二「ぶん殴るのはタコ焼き食ってからにする」

悠「殴る行為を控えろよ」

紅「でもよ。悠、そろそろ身体を動かしとかなくていいのか?」

悠「なんで?」

紅「そろそろ偽物とやるんじゃないのか?」

悠「どーだろうな」

拳二「かなり噂になってるけどな」

悠「そーなん?」

拳二「本人はこれかよ」

紅「余裕こいてると痛い目見るんじゃないのか?」

悠「痛い目なんてずっと見てきてるよ」

拳二「真性のマゾだしな」

悠「黙りなさい低能ゴリラ」

拳二「あぁん?」

紅「おっさん的に興味はあるのか?」

拳二「微妙だな。ま、根性は認めてやれるけど」

悠「……ごっそーさん。帰るわ」

紅「はやっ!」

拳二「ってーか帰るのかよ!」
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