ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(12/7/夜)ー

悠「あー……だる」

紅「いつにも増して無気力だな」

悠「そんなに褒めるなよ」

紅「まぁ、褒められてるととるなら別にそれでもいいけど」

悠「どーも寒くてスタミナがガンガン減っていく」

紅「そうか?」

悠「あれ、お前も寒さに強い民族だっけ?」

紅「人並みかな。でも、寒いとやっぱり違うんだろうな。いつも打てる球が打てなかったりするし」

悠「なまってるだけなんでね?」

紅「うぇぇ……マジか」

悠「いや、知らんけどな」

紅「でも、確かに冬場は室内トレが多いしな~」

悠「寒い中、外に何か出てられませんての」

紅「けど、ガキとかって普通にマラソン時期じゃね?」

悠「うぇ……拷問だな」

紅「俺も毎日走ろうかな。悠もいっしょにどうだ?」

悠「絶対に嫌だ」

紅「断るの早すぎだし全力だな」

悠「寒空の中、走るなんて自殺行為です」

紅「夏場の持久走は?」

悠「日射病超こぇぇ」

紅「走りたくないだけじゃん」

悠「お前こそ走るの嫌いだろ」

紅「嫌いだけどトレーニングはどれだけ身体を痛めつけれるかじゃん。悠なんて適度に痛い目合ってるし」

悠「決して殴られたりするのは好きでじゃないからな」

紅「そうなの……か?」

悠「疑問すんな」

氷室「はぁ…」

崇「くくっ」

悠「あれ、氷室さんがため息なんて珍しいな」

氷室「おや、悠さんに紅君」

紅「なにかあったんすか?」

崇「いや、薫が珍しくドジっただけだ」

悠「ドジっ?」

氷室「はい。実は自宅でレポートを作成していたんですけど、一区切りついて休憩にコーヒーを淹れにいったんです。戻って椅子に座るとバキリッと眼鏡を潰してしまいましてね。」

悠「なんで椅子に何か眼鏡置いたんだ」

氷室「いえ、机のうえに置いたんですけど、たぶん落ちたんだと思います。お気に入りの物だったのに残念です」

紅「氷室の旦那は眼鏡何個も持ってるんすか?」

氷室「もちろんです。気分合わせローテーションしてますよ」

崇「眼鏡とネクタイコレクターだからな」

氷室「そこまででは無いですよ」

崇「どうだか」

悠「崇はそういうのないよな」

崇「無駄に金を使うのは好きじゃない」

悠「あー……合理主義だな」

氷室「崇は人材コレクターじゃないですか。必要とあれば引き抜くし買収する」

崇「なるほど」

悠「いいんだ。それでいいんだ」

崇「そういうものなら手中に収めるのは嫌いじゃないからな」

紅「じゃあ、俺もコレクションの一品すね!」

崇「お前は実用品かな」

紅「よっしゃ!」

悠「喜ぶポイントがいまいちつかめない」

氷室「よく使われてるって事じゃないでしょうか」

悠「なら、差し詰めおれは……」

崇「消耗品だろ」

悠「使い捨てかい」
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