ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(12/6/夜)ー

悠「フィレオフィシュが食べたい」

ともき「食えばいいじゃん」

悠「いや、おれあんまりフィレオフィシュ好きじゃないんだよ」

亮「……ん?」

悠「ん?」

亮「フィレオフィシュが食べたいんだよな?」

悠「うん」

ともき「フィレオフィシュ好きじゃないのか?」

悠「ああ、普通にストレートなハンバーガーが好きだ」

ともき「それなのになんで食いたいんだよ。好きにの食べたらいいじゃないか」

悠「いやぁ、昨日さんざんフィレオフィシュって単語聞いて頭の中でフィレオフィシュが踊ってるんだ」

亮「どんな状態なんだ」

悠「音楽のサビが無限ループしてる状態だ」

ともき「ああ、あるな。ずーっと頭から離れない時って」

悠「その状態になってるから原因のフィレオフィシュ食べたら直るんじゃないかと思ってな」

ともき「知らんけど」

亮「まぁ、本人がそれで言いなら食べたらいいんじゃないか?」

悠「けど、ファーストフード店て個人ではあまり行かないんだよな。ドライブスルーとかは使うんだけど」

亮「そういえば悠がそういう店入るのあんまり見ないな」

悠「ツレがいっしょだと気にならないんだが、ひとりだと周りのガキにイライラが来るんだ。」

ともき「短気だな」

悠「コンビニでたむろってる奴も蹴り飛ばしたくなるし」

亮「……自分のこと棚上げしてないか?」

悠「おれは良いんだよ」

ともき「典型的に性質の悪い奴だな」

悠「他人に厳しく自分に甘くだ。」

ともき「威張っていうなよ」

悠「良いじゃないか、おれはまだ表で口に出したりはしないけど、崇なんか容赦なく切り捨てるぞ」

ともき「崇さんは別格だろ。」

亮「あの人は他人にも厳しいけど十分自分にも厳しいし」

悠「他人をはねのけてるんだよ」

ともき「それくらいじゃないと王様なんて勤まらないんじゃないか?」

悠「だろーにゃあ~。おれにゃ~真似できん」

亮「悠はすこし見習うべきじゃないか」

悠「崇みたいに上着だけでウン十万する服着て数千万する車乗れってか?」

亮「いやいや、そういう所じゃなくて」

悠「どう言う所だよ」

亮「定期的に集会開くとか」

悠「その辺りの事は摩耶か金剛がやってくれてるから大丈夫だって、おれより十分慕われてるし」

ともき「やる気無いうえ、完全に人任せだからダメなんだろ」

悠「おれイズムです」

亮「なにいってもダメっぽいなこりゃ」

悠「っか、そういうこというなら……亮が頑張れ。めざせトップだ」

亮「できることなら一発殴ってやりたいよ」

悠「好戦的だなー。それが羅漢のおっさんの教えかよ。」

亮「意見が合わないなら拳で意思を通せとは言われてる」

悠「強さの最小単位は我儘を通す力、意思を通す力……か。昔ジジイによくいわれたなぁ。結局一度もジジイ相手に我を通せたことなんて無かったけど」
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