ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(11/21/深夜)ー

崇「……」

拳二「おうす」

崇「あぁ」

拳二「なんか面白い話しがないか?」

崇「あるぞ。」

拳二「お、なんだよ?」

崇「数日前、金剛と偽悠がやった。」

拳二「なにぃ?」

崇「結果は……いう必要は無いな。」

拳二「そうか。全部済んだか」

崇「お前は勘が悪いな」

拳二「なに?」

崇「状況は変わらずだ。向こうは負けを認めてない。そもそもなんの為にやってるかすら分かってないがな」

拳二「わかんねぇな」

崇「本当にな」

拳二「悠は知ってるのか?」

崇「さぁな」

拳二「さぁなって……」

崇「巧妙に隠されてるのか、本人が興味ないのかのどっちかだろう」

拳二「隠されてる?いったいなんの話しをしてる?」

崇「少し気になったことがあってな。」

拳二「?」

崇「これまでに何度も奴の動きがあった。なのに、俺の元へ届いてる情報が少な過ぎる。」

拳二「お前の耳に入るほどの事じゃなかったってことだろ。」

崇「本当にそんな些細な事か?」

拳二「どーいうこった?」

崇「誰かが意図的に証拠や情報をシャットアウトしてるとしたら……」

拳二「すまん、まったく分からん」

崇「はぁ……禅だ。」

拳二「禅?」

崇「禅が協力しているならどこかで情報をぶつ切りにしていてもおかしくない。」

拳二「もっと分からなくなった。お前を裏切って、悠も騙して、悠の偽物を作って何になる?」

崇「さぁな、あくまでも仮定の話しだ。それに禅が裏切るとは毛先も思わない」

拳二「なら、どうする気だ」

崇「放置だ。実際、うちには何の被害も出ていないしな。ただ、お前はどうなんだ?」

拳二「なにが。」

崇「投げられたんだろ。」

拳二「つまんねぇこというなよ。あんなもん出会いがしらの……」

崇「出会いがしらのなんだ?」

拳二「……確かにただのぶつかりじゃあ、済ませれんよなぁ」

崇「それはお前の受け取り次第だろ。」

拳二「……崇よォ、俺ぁを嗾けてどーしたいんだ。」

崇「別に、ただ向こうの目的は適当な対戦相手だろ。」

拳二「なるほど……そういう事か。俺ぁを斥候代わりに使うとは何て野郎だ」

崇「そんなつもりは毛頭ない。ただのひとりごとだ」

拳二「しゃーねぇーなぁー。のってやるか、暇だしな」

崇「勝手にしてくれ。ただし、俺らの手伝いは無いぞ」

拳二「いらねぇよ。こつちゃ、こっちで勝手にやる。余計なことすんじゃねぇぞ。」

崇「くっくく、お前は本当に素直で分かり安からいい。」
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