ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~5

ーラスタ・ラヴ(11/10/昼)ー

悠「はぁー……寒っ。」

千夜「熱い酒飲んでるのに何で寒いって単語が出る」

悠「おれ、末端冷え性なんだよね」

千夜「ほぅ」

悠「なので、とても手足が冷たくて寒いんだ。」

千夜「……湯にでも着けてろ」

悠「確かに足湯とかいいな。いっそサウナとかに入りたいかも」

千夜「銭湯にでもいってこい」

悠「ありだなぁ。いく?」

千夜「いかねぇよ」

悠「いいと思ったのに」

千夜「野郎二人で銭湯にいくのがか?」

悠「女とがいいと?」

千夜「それはお前だろ」

悠「男でも女でも裸の付き合いはいいもんさ。」

千夜「お前の頭の中はどーなってる」

悠「陰々滅々とはしてないはずだ。ロシア人じゃないからな」

千夜「なんでロシア人?」

悠「ドストエフスキーとか読んだことないか?どのページ捲っても悲しみと苦悩しか書いてない。笑う感情が欠落してるのか前向きって言葉を知らないかのどっちかだ。」

千夜「……なら、イギリス人は?」

悠「煮ても焼いても喰えないすかした野郎」

千夜「根拠は?」

悠「おれの客観的意見。」

千夜「ははっ」

悠「あれ、うけた。」

千夜「お前みたいなやつに馬鹿にされたロシア人もイギリス人もたまったもんじゃないなと思っただけだ」

悠「むしろおれみたいなのに馬鹿に方が悪いのさ」

千夜「なるほどな。とりあえずお前は下手に外国にはいかない方がいいな外交問題にひっかかる」

悠「外交問題なんか気にする口だったけ?」

千夜「気にする訳が無い。だが、口うるさいのが居るからな」

悠「デイジーはアメリカ人だろ。ユニークでぶっ飛んでる。」

千夜「お前の判断基準はなんなんだ?」

悠「……アメリカはポテトとフライドチキンが美味い」

千夜「お前は日本の恥かもな」

悠「恥や外聞なんかとうに気にしてない。」

千夜「……そうだったな。」

悠「あれ、なにそのなま暖かい目は」

千夜「寒かったんだろ」

悠「そういうなま暖かいのは結構だよ」

千夜「わがままな奴だ。」

悠「そんなこたぁ無いだろ。おれは無欲で有名だぞ。」

千夜「強欲の間違いだろ。」

悠「んなことねーよー。」

千夜「大有りだよ」

悠「それより暇だなー。温泉行く?」

千夜「ひとりでいって来い。」

悠「ひとりでいってもつまらんじゃないか」

千夜「普段は誘っても来ない癖になんでこういうときはやたら絡んでくるんだよ!」

悠「気分次第でころころ変わるからさ。っか、千夜ちゃんに誘われたことなんかあったけ?」

千夜「俺からは無いが他の奴からは有るだろ。」

悠「えー……どうだろう?気のせいじゃないかな」

千夜「そうかよ。……あっ。」

悠「なんだ?」

千夜「中国人はどうなんだ?」

悠「おれの経験上、中国人の娘はチャーミングだった。」

千夜「……」
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