ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(11/4/夜)ー

金剛「……」

紅「旦那、誰に電話してたんだ?」

金剛「助っ人」

紅「助っ人~?」

金剛「なんだ、その微妙な顔は?」

紅「旦那以上の人間が何人いると思ってんだよって言いたくて」

金剛「とっておきだ。とっておき。」

摩耶「何の話?」

紅「なんか、旦那がっ?!」

摩耶「ばんわです!」

金剛「早かったな……それに、いつはいってきた。」

摩耶「普通に今さっきドアから」

金剛「……」

摩耶「にこにこ」

紅「摩耶君か……助っ人だな確かに」

摩耶「ところで、話しを部分的にしか聞いてないんだけど……どゆこと?」

紅「悠の偽物が出た事はしってる? 」

摩耶「今さっきちょっとだけ聞いたよ」

紅「これからソイツを捜しに行こうって話してたんだよ」

摩耶「ほむ……えーと、ふむ。」

金剛「別に悠の真似をしなくていいぞ」

摩耶「あはっ♪それで、その偽悠くんを捜してどうするの?」

紅「言わなくても分かるんじゃないか?」

摩耶「ジョジョ風に言うとハンティングに行こうっこと?」

金剛「そういうことだ」

摩耶「ん~、あんまり気乗りしないね」

金剛「そうか?」

摩耶「だって偽物でしょ?今のさっきだて僕本物と居たし」

紅「千夜に一矢報いてる実力の持ち主みたいだよ?」

摩耶「ほー……それは少し面白味が出て来たかも。」

紅「だろう」

摩耶「ただ、根本的なこと聞いていい?」

金剛「どうした?」

摩耶「偽悠君の情報とかってあるの?」

紅「……」

金剛「……」

摩耶「いくらなんでもネタなしで捜すのは無理あるんじゃないかな?せめて写真くらい無いと、前髪が長い人を無差別にハントする訳にもいかないし」

金剛「確かに……。お前の所の情報屋ならなにか知らないのか?」

紅「知ってるかもしれないけど有料だぞ。」

金剛「しっかりしてる奴だな」

摩耶「あはは。でも、話しを聞いてみるのは良いでしょ」

金剛「やる気出て来たか?」

摩耶「乗り掛かった船だし。ただ、このメンバーで動いて仮に見つかったとして、誰がやるの?」

紅「向こうに選ばせたら良くないか?」

金剛「俺はそれでもいいが。逃げたらどうする?」

摩耶「逃げたら別にそれでいいんじゃないかな。ひびらせたら、もう悪さもしないでしょ。っていうか、何か悪いことしたの?」

紅「いや、悠の名前で喧嘩ふっかけまくってるだけみたいだ」

金剛「悠の名前出した時点で二つに分かれるからな……本気でリンチしようとする奴と本気でビビる奴と。」

摩耶「でも、悠君の名が傷つくのはやっぱり嫌だね。」

紅「元から悪名高いけどな」

摩耶「それもそうだね。あはは」

金剛「おいおい……。」

摩耶「ま、とりあえず行こうよ。禅君の所に」
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