ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(11/3/夜)ー

千夜「……」

美喜「あら、酷い顔」

千夜「うるせぇ……悠は?」

紅「いないけど、どったのその顔。」

千夜「奴の偽物とあった。」

紅「おっ、おおぉ!マジか!その様子だと……?」

千夜「……」

紅「なるほど、千夜ちゃんを出し抜くレベルか……だとしたら次は俺かな」

千夜「勝手にテメーが俺より上で話し決めてんじゃねーぞ」

デイジー「ミウチでの喧嘩はよくアリませんデスワよ」

千夜「誰が誰の身内だ」

紅「お、デイジの子猫ちゃんもいたのか」

デイジー「ホホホ、私が可憐に駆けつけて千夜様の窮地を助けたのデスわ。あと、デキタラ「デイジ「ー」」と伸ばしていただけマス?」

千夜「チッ……」

紅「なんだ、本当にピンチだったのか」

千夜「……油断したことは認める。」

紅「でも、そのハンディリスト(重り)とか外してないんだろ?」

千夜「関係ない……油断は油断だ。」

紅「漢(おとこ)だなぁ」

千夜「……」

紅「じゃ、そろそろ俺も稼働しちゃおうかな。みんなばーっかり楽しむのはズルイしな。子猫ちゃんはどんな感じだ?」

デイジー「ドウ……んー……あの方は多分女性に手ヲ出せるタイプでハありませんし。興味ないデスワ」

紅「なんだそりゃ」

千夜「フェミニスト気取りなんだろ……うぜぇ」

紅「氷室の旦那もそうじゃなかったけ?」

千夜「……今のは忘れろ」

紅「ところでさ、聞きたかったんだけど、そんなに悠の偽物って似てるのか?」

金剛「ん?(悠の……偽物?)」

千夜「前髪の長さと身長は似てたな。だが、面まで拝んでない蹴りと肘は突きたててやったからボロボロにはなってる。あと、根本的に間違えてる部分があった」

紅「根本的?」

千夜「まず後ろ髪だ。長さは同じくらいだが辮髪(べんぱつ)にしている。それと……ん?」

金剛「よう。もーちょっと詳しく聞かせてくれないか?」

紅「うーわっ……」

金剛「なんだよ。」

紅「旦那ダメだぜ。今度は俺の順番なんだから」

千夜「そんなもんねーだろ。」

金剛「悠の問題は俺ら側(アキバ組)の問題だろ。」

紅「ぶー、今まで知らんかったくせに」

金剛「いいじゃねぇか。俺は悪魔教官様(柏)の下で地獄を見てるんだ。たまには楽しませてくれ。」

紅「もっと別の事で楽しめばいいじゃん。」

金剛「俺たちの基準で荒事以上で楽しいことって何だ?」

紅「……め、飯食う!」

千夜「ワンパク小僧か……」

金剛「はっははははっ。真理っちゃ真理だな」

紅「だろー。」

金剛「っで、そいつはどんなstyleだった?」

紅「やる気満々だし……」

千夜「限りなく我流だが……妙な感じはした。確実に何かを習ってる気配というか……まるっきり喧嘩殺法って感じでも無かった。」

紅「まんま喧嘩なら、拳二のおっさんには挑まないだろ。」

金剛「アレともやってるのか……」
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