ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(11/1/夜)ー

紅「……」

千夜「……」

亮「……」

ともき「よっす……って、皆、なにしてるんだ?ノートパソコンにかじりついて」

紅「おーうっす。いや、悠と風・雷太郎のバトってる動画」

ともき「……誰っていうか何?」

紅「風太郎と雷太郎」

ともき「俺が知らないだけでそっちの界隈だと有名なランカーか誰かか?」

亮「いや、俺も初めて聞いた名前だったけど……見てる限りかなりやる。」

ともき「悠の姿が見えないのって、それと関係してるのか?」

千夜「殴られ、蹴られ、投げられっていうのを除いたら……額を撃たれてる。」

ともき「……はい?それはアレか?石つぶて的な?」

紅「石ではある。けど、ギッチギチのゴムで弓引れて目と鼻の先の距離で撃たれてる」

ともき「死ぬだろ、それ」

千夜「死ぬな。弓道のことはしらねぇけど普通死ぬ威力だ。」

ともき「負けたのか?」

亮「額ぶち抜かれて一歩も引かず、相手の顔面に拳叩きこんで勝ってる」

ともき「マジか……って、ことはそんなに、その弓(?)の威力が強く無かったってことか?」

亮「いくら強くないっていってもシャレにならない威力だと思う」

紅「ハンマーでぶん殴ったくらいの威力はあったと思うぞ。単位にしたらとかいわれたら分かんないけど」

ともき「……当の本人は?」

紅「崇さんが病院放りこんでそれっきり。ま、大丈夫とは思うけどな。それより、悠が居ないから話すけど、最近悠の偽物が出てるらしいぞ」

千夜「突拍子もない話しだな」

紅「面白くね?」

亮「どういうことだ?」

紅「よくわからないけど悠の名前で喧嘩売ってくるとか」

千夜「くだらないな」

亮「会ったら〆ていいのか?」

紅「当然じゃん。でも、本人には内緒だぞ。バレたら面白くないし」

ともき「その悠本人は暫く動けないんじゃ……」

悠「呼んだ?」

「「「!?」」」

悠「なんだ、全員してお化けでも見たように驚いて」

紅「うーわ……ビックリした。生きてたんだ。いや、幽霊か?」

悠「勝手に殺すな。まだまだ元気だよ」

千夜「頭割れてないのか?」

悠「アレ、知ってんの?」

紅「禅がもうDVD化したぞ。」

悠「相変わらず抜け目なく仕事速いな……っか、よくあそこ撮影したな」

紅「大江戸学園内のカメラにハッキングするのはかなり苦戦したって、だからこのDVDは割高だ。トラチーの人気も高いぞ」

悠「あっそ……。はぁー」

ともき「大丈夫なのか?」

悠「めっちゃ首痛い。」

亮「首?」

悠「撃たれた時、首がグワン!ゴキン!ってなってな。頚椎が捻挫状態で左右に三十度づつくらいズレてるらしい。」

ともき「病院居ろよ……。」

悠「飽きたからヤダ。別に問題なかったし」

紅「次は俺と喧嘩(ヤ)ろうな♪」

悠「イ・ヤ・ッ♪」

亮「あれ、千夜は?」

ともき「アホくさっていって出てったよ」
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