ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(10/29/夜)ー

崇「いつだ?」

悠「あー?なにが?」

崇「風雷とやる日だ。」

悠「さぁねぇ」

崇「余裕だな。」

悠「おれは一度だって余裕を持ったことがない。」

後楽「ソイツはいけねぇな。人間余裕を持たないと身が持たなくなる」

悠「……」

崇「……さっきから気にはなっていたが、ソイツはなんだ?袈裟を着てるがいつから坊主と仲良くなった。」

悠「仲良くないし。ただのニート」

後楽「失礼な奴だな。今、おじさんが何してる様に見える?」

悠「エロ本読んでるだけだろ。」

後楽「そう、仕事中だ」

崇「愉快な奴だな。」

悠「ただの淫獣だよ。」

後楽「遊び人だって」

悠「遊び人なら、さっさと賢者になりやがれ!」

後楽「ここで賢者モードになれだと?」

悠「モードをつけるな!」

崇「あぁ、お前の親戚かなにかか。」

悠「コイツと親族扱いにされるのは名誉毀損で訴えるぞ」

後楽「ひっでぇなぁ」

崇「なんでもいいが、日取りは教えろ。こっはお前と違って変えられない用事もある。」

悠「今回は別に仕事でも無いし、池袋じゃなく新宿でしかも、おれの問題だろ。なんでワザワザ首を突っ込む。」

崇「立会人だ。たまにはお前と同じで慈善事業してやる」

悠「おれは慈善事業なんかしたことない」

後楽「嘘つけ」

悠「なんで、お前がいう」

後楽「おじさんは騙すのが仕事だから、嘘がわかるのさ。」

崇「ひとを見る目はあるじゃないか。」

悠「適当なことしかいわねぇよ。ソイツは。」

崇「お前も同じだろ」

悠「あのなぁ……。ん?」

崇「珍しいな携帯をちゃんと持ってるなんて」

悠「いちいちうるさい。お前はおれの母親か……。」

崇「寅からか」

悠「なんでわかった?」

崇「勘だ。」

悠「ともきもそうだが、お前の勘の良さも怖いな」

崇「悪い予感の当たりどころならお前に負ける」

悠「本当にいちいちひと言多い奴だな!」

崇「くっくっく。」

悠「明日だ」

崇「そうか。」

悠「なぁ、崇。もしおれが……」

崇「その時はS・ウルフで囲って、拉致して山にでも捨ててやる。存分に暴れろ。」

悠「心強いな。どうせなら、おれに危害が加えられる前に行動してくれたらいいのに」

崇「そんな面白くない事は断る。それに勘違いしてないか?」

悠「あー?」

崇「負けたあかつきには、お前を囲って拉致だぞ?」

悠「なんでだよ!?」

崇「山籠りして強くなってこいって事だ。」

悠「先に凍死だよ馬鹿!くそっ。」

崇「夜道には気を付けろ」

悠「うっせー!」

後楽「さて、俺も帰るかなっと」

崇「お前はなんだ?」

後楽「さっきもいっただろ?おじさんはただの遊び人さ。」
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