ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(10/26/夜)ー

悠「うーむ……。」

紅「うっわ。悠が携帯いじってるよ」

悠「なんで驚くんだよ」

紅「そりゃ……だってなぁ?」

ともき「携帯持ち歩くだけで驚かれるタイプなんだから仕方ないだろ。」

悠「……」

紅「っで、なにしてんだ?エロサイトか?」

悠「いや、なんか面白いゲーム無いかなって見てる。」

紅「ふぅん。」

悠「まー、もう検索に飽きてきてるけどな。」

ともき「五分と持たなかったな」

悠「そんなに褒めんなよ。」

ともき「はいはい」

紅「しかし、なんでまた?」

悠「うーん……うどんとラーメン食ってる時ふと携帯でなんか遊ぼうかと思ってな」

紅「現状が全然解らないな。」

ともき「っていうか、うどんとラーメンいっしょに食って美味いのか?」

悠「いっしょに食べてるんじゃない。うどんをオカズにラーメンを食べたんだよ」

ともき「知らんがな」

紅「けど、スマホいいなぁ。」

悠「禅に貰えばいいじゃん。なんだったらコレやるぞ?」

紅「それはいらないって。」

悠「拒否られたよ。」

ともき「本当にそのスマホ使ってないのか?」

悠「たまに禅と将棋してるな。ボロッボロにされてるけど」

ともき「確か電子将棋だと勝てないんだったな。」

悠「最近は五回に一回は勝てるようになった。」

紅「へぇ、凄いじゃん」

悠「気持ち入ってねぇな」

紅「正直言って感情移入しにくい」

悠「あーそーかよ」

紅「ゲームもいいけど俺は実際に身体使って遊ぶ方が好きだけどな。」

悠「お前の遊び(喧嘩)は痛みを伴うだろ」

紅「はは~」

ともき「お前らも本当に好きだよなぁ」

紅「もっちろん」

悠「おいおい、平和主義のおれまでいっしょにするなよ」

ともき「なにが平和主義だよ。」

悠「おれほど平和主義もなかなか居ないよ」

ともき「……」

紅「……」

悠「なんだその目は……。っと、しまった、今日は野暮用があるんだ。先帰るわ」

ともき「そうなのか。」

紅「お疲れさん」

悠「おう、またな。」

ともき「平和主義ねぇ……。どう思う?」

紅「悠は平和主義だと思うよ。闘争本能を押え切ってるし。でも、それじゃあ、窮屈だ。悠は窮屈を我慢できるほど人間出来て無い。」

ともき「つまり?」

紅「だから、いったじゃん平和主義だと思うって。凄く我慢強いからその窮屈でやっていってる。」

ともき「紅は我慢強くないってか?」

紅「そりゃ、もちろん。けど、悠ほどソロプレイヤーになりきれては無いな」

ともき「ソロプレイヤー?」

紅「俺はどうしても崇さんの為とかS・ウルフの名誉ってのを考える。けど、それじゃダメなんだよ。もっと、もっと、狭めなきゃいけない。誰のためとか何かを護るためとか、名誉や地位、金……その全部を捨てて、自分の為だけに力を使う。究極の自己中心の境地にいける人間こそ最強だ。」

ともき「悠はそういうタイプか?なんでもかんでも欲しがってるように思うけど」

紅「でも、一定の距離は縮まらない。いつでも何でも切り捨てれる位置にいる。」

ともき「確かにそうかも。……不思議なもんだな」

紅「だから、悠は大馬鹿なんだよ。あはは」
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