ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(10/25/夜)ー

悠「ちぇき」

稲葉「こんばんわ。」

ともき「お……稲葉か。めずらしい」

稲葉「人を引きこもりみたいに、私はこれでも出歩くわよ」

ともき「引きこもりとまではいってないだろ」

稲葉「冗談よ。クスクス」

ともき「……」

悠「それよか拳二居るんだろ。」

澪「あっちでお待ちかねだよ」

拳二「おうよ。こっちだ。」

悠「別に待ってなくてもよかったのに……」

拳二「かっかっか、でぇーじな仕事はちゃぁんとやるのが俺でい!」

悠「うっせぇよ。」

ともき「……あ、今日25日か」

稲葉「なにかあるの?」

ともき「集金日だ」

拳二「そうそう、月に一度の楽しい、楽しい集金日だ」

悠「おれは何にも楽しくないけどな。ほれ。」

拳二「お前よぉ、封筒くらい用意しろよ。毎回毎回、財布から下品に札ビラくらせやがって」

悠「出した後、空っぽになるのにいちいち封筒なんぞ用意するかよ」

拳二「これが借金だったら今ので張り手してやるんだけどなぁ」

悠「貸しは作っても借りは作らん主義だ。」

拳二「かっかっか。よ、いい男だな」

悠「うわぁ、腹立つ」

稲葉「おっさん、二人は話しが弾んでるわね。」

ともき「おっさんと完全に割切るんだな」

稲葉「若者ではないわよ。両方」

悠「若者だよ!!」

拳二「俺ぁだって現役パリポリじゃい!!」

ともき「パリポリって……野菜スティックかなんかですか」

拳二「よく漬かった漬物かな」

ともき「発想がオッサンです」

悠「漬物は美味いけどな。お前は饐えた大根かなんかだろ」

拳二「誰が大根だ。トウモロコシのヒゲが。」

悠「微妙な例えすんな」

稲葉「おでん食べたくなってきたわ」

ともき「おでんにトウモロコシは使わないけどな」

悠「餅きんちゃくの中に入れて煮たら美味そうだけどな」

ともき「それは有りっぽいな」

拳二「大根とすじ肉だけでいいだろ」

悠「じゃがいもが抜けてる」

稲葉「私は練り物がいいわね。」

ともき「はんぺん、ちくわ、ひら天、ごぼ天、とかか?」

稲葉「そうね。そんなに多種でなくてもいいけど」

悠「ツミレとかも美味いけどな」

拳二「お前トマト好きだったよな。居酒屋の」

悠「あれは絶品だ。っか、トマトは基本美味い」

ともき「苦手な人も多いけどな」

悠「あー、多いな。海もトマト嫌ってたし。」

稲葉「そういう悠も嫌いな物たくさんあるでしょ」

悠「柏を筆頭に沢山な」

ともき「嫌いな食べ物の話しじゃなかったか?」

悠「煮ても焼いても食えん奴だ」

ともき「誰が美味い事いえっていった。」

拳二「俺ぁ、今でもバターが苦手だな。あの乳臭さい塩気が気持ち悪い」

悠「安物のバターケーキとかも吐きそうになるよな。コッテコテで口の中で水弾くやつ」

ともき「どれだけキツイバターだよ。それ……」
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