ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー鳥居家道場(10/15/夜)ー

弩躬「皆様、よくいらっしゃいました」

雲水「場所を借りてスマンな弩躬」

弩躬「いやいや、大丈夫っす。ただ狭くて申し訳ない」

鳳「あら、狭い方がいいじゃない。小さい声で話しても聞き取れるし」

弩躬「センセの場合は関係なく聞こえるでしょう……地獄耳だし」

鳳「ふふっ」

猿渡「俺もせまい方がいいなぁ。しぜ~んと密着できるしなぁ。でへへへ」

鳳「ですって、お仙さん」

水仙「はんっ、ジジイに興味は無いよ」

東「こっちだってババァは嫌じゃい!」

水仙「ババァいうなっ!!」

将「静かにせい」

天地「そう言えば、雷果ちゃんはどうした?」

水仙「あんこ(あのこ)なら呼んでないさね。怪我人が帰ったら報告するようにいってあるからね」

夜見「……」

琥珀「……来たか」

道玄「すまん。どうやらワシらが最後のようだな」

真桜「ふあぁ……。」

東「なんぞ、寝むそうだな」

真桜「とうぜんなの……。」

将「小僧が心配で夜を明かしたか?」

真桜「違うなの。いつもならもう布団の中なの」

雲水「がははは。そいつは悪かったな。」

道玄「奴の心配はしても仕方ない。秋宵月の態度が当然だ。」

真桜「ふあぁ~ぁ……腕の一本でも無くしたならともかく、骨折ぐらい問題ないなの。真桜は穴開けてやったぞなの」

琥珀「ふふ…くくっくっ。」

天地「おーおー、琥珀が笑っとぉが」

夜見「……ふっ。」

東「やっべ。ヨミジイが笑ってる。明日は台風だぜ」

鳳「はいはい。それじゃ始めましょうか。」

雲水「うむ。皆も知っての通り小僧がやらかした相手が俺の門下生だったわけだが」

東「雷郎と風太だったな」

将「雷太と風郎だ」

東「ああん?雷朗、風太だよなぁ?」

雲水「雷太と風郎だ。」

東「……」

真桜「全員の気持ちを代弁して「阿呆」……なの」

東「きーーー!」

将「先祖帰りした猿は無視して。話しを続けてくれ。」

雲水「うむ。雷太と風郎は今雷太郎、風太郎と名乗っているのだが……どうだ。誰ぞ弟子をぶつけてみぬか?」

「「「……」」」

雲水「風雷の子鬼狩り。なかなかのモノぞ?」

天地「俺はパスだ。」

琥珀「同意だ」

夜見「……」

真桜「すぅすぅ……」

水仙「あーあ、寝ちまったよ」

雲水「なんだ、真桜嬢と仙バァはともかく四季家は全員パスかよ。残りの方々は?」

道玄「……(面白いが、神(しん)はやらんだろうな)」

東「天馬の、お前の息子と俺の息子でどうだ?」

将「ふむ……。」

弩躬「あの~すいません。それって、弟子のみですか?」

雲水「なに?」

弩躬「いやほら、俺って一応頭首な感じっすから……ねっ、センセ?」

鳳「フフッ、なら、私から立候補してイシュミの名を出せばいいのかしら。まだ、師弟の関係は無くなっていないし」

道玄「ほぅ、鬼を鳥が喰らおうとするか」

鳳「あら、昔話を知らなくて?鬼は人間、狗、猿、雉にやられててよ?」

弩躬「俺は喰いませんよ。矢は只、敵を射貫くだけです」
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