ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ーラスタ・ラヴ(10/14/夜)ー

悠(女)「ちぇき」

ともき「あ、引きこもりが出てきてる。」

悠(女)「引きこもりとはひどーいなぁ。出不精なだけだ。デブじゃないけどな」

ともき「知らんよ」

悠(女)「あー?なんだ、信用してないなら見せてやるよ!あーしのスタイリッシュなボデーを」

ともき「そういえば、紅、今日はガードしてないのか?」

紅「しばらく放っておいてくれって……女子中坊は我儘で嫌だ」

悠(女)「おー、ガン無視ね…」

ともき「出不精のお前が出歩いてるってなんかあったのか?」

悠(女)「あー、ともきは知らないのか」

ともき「ん?」

紅「悠が一回休み状態なんだよ」

ともき「は?」

悠(女)「昨晩、新宿で襲撃されたそうだ。」

ともき「襲撃って……容態は?」

悠(女)「左頬肉欠損、肋骨一本ひび、下顎骨亀裂、左眼窩底骨折、両手骨と手首軽度の炎症、両足骨軽度の捻挫と炎症、全身あます事の無く皮下出血……。左の視界が完全に潰れてるほど包帯グルグル状態」

ともき「ヤバくないかそれ…」

紅「なにが面白いってギプス当てられないところばっかり折れてたり、ひびだってところだよな」

ともき「本人は入院中か?」

悠(女)「今日明日くらいは病院いると思うぞ。」

ともき「拘束具でも付けてベッドにくくりつけとけよ…」

紅「無駄だろ。」

ともき「いやいや、最後には本当に死ぬぞ」

悠(女)「あー……殺す気でやってきてる訳だしな」

ともき「おい…」

紅「心配するだけ無駄だって。アイツは馬鹿なんだから常識で考えたって無駄無駄」

悠(女)「そうそう。今回の一件だってわざと自分を餌におびき出した見たいだし」

ともき「それで返りうちかよ…」

紅「自分から仕掛けたら負けるタイプだしな。」

悠(女)「ま、あーしは合格ラインだと思ったけどな」

ともき「どういうことだ?」

悠(女)「死ななかったじゃんって事」

紅「死んではないわな」

悠(女)「それでいい感じって事。」

ともき「どゆことだ?」

紅「いや、俺も解ってない」

悠(女)「しかし、問題は他の連中がどうとらえるかだな……あと、さっさと復帰してもらわないと、あーしが新宿くんだりさせられるし」

紅「案外そっちの方が繁盛するんじゃないのか?」

悠(女)「やだよ。あーしのニートライフの邪魔は誰にもさせん」

ともき「完全にニートライフっていったな、をい」

悠(女)「うしゃしゃしゃ。蓬莱ニートにも負けないぜ。」

紅「ニートの割にゴリゴリな服だよな」

悠(女)「じゃあ、次は着物で来るわ」

ともき「なにを目指してるのか解らん」
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