ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~4

ー小鳥遊邸縁側(10/9/深夜)ー

影子「……ん?」

悠「ふー…」

影子「……何してんのさ?」

悠「うっわっ?!ビックリした……。カゲコか…。」

影子「カゲコいうなっーの」

悠「気にするな。カゲコのが愛敬あるって」

影子「無いよ!馬鹿丸出しっぽいよ!」

悠「親しみやすいじゃないか。」

影子「どこがよ。」

悠「おれはいいと思うんだけどなぁ。」

影子「っで、なにしてるのよ。」

悠「月見酒」

影子「……めっちゃ曇ってるけど」

悠「うん。さっきまでは少し見えてたんだけど……叢雲がさしてきてな」

影子「ふぅん。っで、ひとり酒?」

悠「うちには晩酌付き合えるやついないしな。」

影子「夜中に呑んでたらまた怒られるんじゃねぇの?」

悠「それも覚悟のうえさ」

影子「なに格好つけてるの」

悠「あれ、格好良かった?」

影子「バッカじゃねーの?」

悠「はは。っか、お前はなにしてんだ?」

影子「あたしは……」

悠「ああ、トイレか」

影子「は、ハッキリ言うな馬鹿!!」

悠「怒られたよ。」

影子「ふんっ。」

悠「いいけどさ。おやすみ」

影子「目さめちゃったわよ」

悠「ふぅん、じゃあ…………布団に入って、目を閉じて羊の数でも数えなさい」

影子「子供かあたしは!!」

悠「じゃあ、大人な事でもするか?朝までコースで」

影子「なんですぐそうなるんだよっ///」

悠「なんだよ。硬い奴だな、ちょっし酒飲まないかを誘っただけだろ」

影子「だから、そういう……お酒?」

悠「なに、小首かしげてるんだ?可愛いな舐めていいか?」

影子「止めろ変態!!!」

悠「なんなんだお前は……。」

影子「そっちがなんなんだよ。」

悠「おれはおれですがなにか?文句がございますか?ん?あー?」

影子「なんでキレ気味なのよ!」

悠「なんとなく。」

影子「アンタと話してると本当に疲れる」

悠「よくいわれるから不思議だ。」

影子「不思議でもなんでもないよ。」

悠「じゃあ、とりあえず酌でもしてもらえる?」

影子「は?」

悠「いいじゃん。目覚めたんだろ。代わりに適当にツマミ食っていいから」

影子「めっちゃ太りそうなモノばっかりなんだけど」

悠「お前は細すぎだ。もっと肉食え肉。最近の女はやれダイエットだのなんだといって皮と骨にでもなりたいのかよ。」

影子「普通だよ」

悠「マツコデラックスみたくなれとはいわないが少しくらいふくよかな方が絶対いいだろ」

影子「男のいうふくよかって結局グラマーなことだよな」

悠「うぉっ……そう言われ返されるとは思わなかったぜ」
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